トップ
>
得策
>
とくさく
ふりがな文庫
“
得策
(
とくさく
)” の例文
どうぞ
是非
(
ぜひ
)
一つ
聴
(
き
)
いて
頂
(
いただ
)
きたい、と
云
(
い
)
うのは、
実
(
じつ
)
はそう
云
(
い
)
う
訳
(
わけ
)
であるから、
寧
(
むしろ
)
君
(
きみ
)
は
病院
(
びょういん
)
に
入
(
はい
)
られた
方
(
ほう
)
が
得策
(
とくさく
)
であろうと
考
(
かんが
)
えたのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それ
故
(
ゆゑ
)
にかような
場合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
ては、
屋外
(
おくがい
)
へ
出
(
で
)
ることを
斷念
(
だんねん
)
し
屋内
(
おくない
)
に
於
(
おい
)
て
比較的
(
ひかくてき
)
安全
(
あんぜん
)
な
場所
(
ばしよ
)
を
求
(
もと
)
めることが
寧
(
むし
)
ろ
得策
(
とくさく
)
であらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
まだお互に、これから花も
実
(
み
)
も結ぼうという悪党同士だ、そう
怖
(
こわ
)
い
面
(
つら
)
をしておらずに、周馬の相談に乗るほうが
得策
(
とくさく
)
だろう
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
木村とさし向かいになるのが
得策
(
とくさく
)
だと思ったので、
程
(
ほど
)
もなくきまじめな顔つきに返って、
枕
(
まくら
)
の下を探って、そこに入れて置いた古藤の手紙を取り出して木村に渡しながら
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
だからまずあそこへお越しになるのが一番
得策
(
とくさく
)
であるといって親切に馬を貸してくれたです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
今
(
いま
)
前後
(
ぜんご
)
の
事情
(
じじやう
)
より
考
(
かんが
)
へ、また
君
(
きみ
)
の
人物
(
じんぶつ
)
を
信
(
しん
)
ずるので、
若
(
も
)
し、
君
(
きみ
)
に
確固
(
くわくこ
)
たる
約束
(
やくそく
)
があるならば、
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
て、
此
(
この
)
大秘密
(
だいひみつ
)
を、
君
(
きみ
)
に
明言
(
めいげん
)
して
置
(
お
)
く
事
(
こと
)
の、
寧
(
むし
)
ろ
得策
(
とくさく
)
なるを
信
(
しん
)
ずるのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其処
(
そこ
)
に自然主義の
恒久
(
こうきゅう
)
を認識してもらう方が彼らのために
得策
(
とくさく
)
ではなかろうかと思う。
イズムの功過
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いますこし勉強するにはそりゃもちろん東京へくるほうが
得策
(
とくさく
)
だ、
位置
(
いち
)
を
望
(
のぞ
)
まないというならば、どうとかなるだろう、しかしきみたちのように、まにあわせの学問をした人はみなこまってるらしい
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
決行したほうが
得策
(
とくさく
)
のように思えるんだ
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
用心をする方が
得策
(
とくさく
)
だと思つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何卒
(
どうぞ
)
是非
(
ぜひ
)
一つ
聽
(
き
)
いて
頂
(
いたゞ
)
きたい、と
云
(
い
)
ふのは、
實
(
じつ
)
は
然云
(
さうい
)
ふ
譯
(
わけ
)
であるから、
寧
(
むしろ
)
君
(
きみ
)
は
病院
(
びやうゐん
)
に
入
(
はひ
)
られた
方
(
はう
)
が
得策
(
とくさく
)
であらうと
考
(
かんが
)
へたのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『無駄ですぞ、
暢々
(
のびのび
)
と身をやすめていたほうが
得策
(
とくさく
)
じゃ。上杉家の者が、ほん気になって
襲
(
よ
)
せてくるつもりなら、何で、この真昼間を選ぶものですか』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
登
(
のぼ
)
りにくい
鳥居
(
とりい
)
にかじりついてすべったり落ちたりしているよりは、どこか、そこらに落ちている
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
の
矢
(
や
)
をひろっていったほうが、時間においてはるかに
得策
(
とくさく
)
だと
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「城兵にとっては
可憐
(
かれん
)
な女子。そのいじらしき者を、三木川で磔刑にしては、一層、城兵の
結束
(
けっそく
)
と決死の気を強めさせるようなものになる。人知れず処置したほうが
得策
(
とくさく
)
であろう」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“得策”の意味
《名詞》
利益がある計画や手段。そのほうが得になってよいこと。
(出典:Wiktionary)
得
常用漢字
小5
部首:⼻
11画
策
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“得”で始まる語句
得
得意
得物
得心
得体
得々
得手
得度
得態
得堪