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徒
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てあひ
「十三
囘忌、はあ、
大分久しいあとの
佛樣を、あの
徒には
猶更奇特な
事でござります。」と
手拭を
掴んだ
手を、
胸に
置いて
傾いて
いえ、
彼處に
供待ちをしました、あの
徒は
皆遊廓のでござりますで、
看板がどれも
新地組合、
印が
麗々と
書いてござります。
※さんたちが
心着けたでござりませう。
樣子が
何うも、ふびんや、
餘り
小遣がなかつたらしい。
尤も
地もの
張と
俗に
號する
徒は、
懷中の
如何に
係はらず、
恁うしたさもしい
料簡と、
昔から
相場づけに
極めてある。
美い
婦の
木像さ
又遣直すだね。えゝ、お
前様、
対手が
七六ヶしいだけに
張合がある……
案山子ぢや
成んねえ。
素袍でも
着た
徒が
玉の
輿持つて、へい、お
迎、と
下座するのを
作らつせえ。
“徒”の意味
《名詞》
(かち)徒歩。
(かち)江戸時代、騎乗を許されなかった下級の武士。
(ただ)普通。凡庸。ありきたり。
(ただ)何事も無いこと。
(むだ)役に立たない、効果の無い又は不要に贅沢なもの。
(ト)仲間。同類の人。
(ズ)五刑の一つ。懲役刑。一年から三年まで半年毎に五段階設けられた。
(出典:Wiktionary)