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島影
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しまかげ
ふりがな文庫
“
島影
(
しまかげ
)” の例文
いまは、どちらへ向いても、
島影
(
しまかげ
)
も見えない大海のまっ
只中
(
ただなか
)
にいるわけだが、こんなところで投げだされたら、助かる見込みはない。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
先
(
ま
)
づ
風情
(
ふぜい
)
はなくとも、あの
島影
(
しまかげ
)
にお船を
繋
(
つな
)
ぎ、涼しく水ものをさしあげて、やがてお席を
母屋
(
おもや
)
の方へ移しませう。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其日
(
そのひ
)
も
暮
(
く
)
れ、
翌日
(
よくじつ
)
は
來
(
きた
)
つたが
矢張
(
やはり
)
水
(
みづ
)
や
空
(
そら
)
なる
大洋
(
たいやう
)
の
面
(
おもて
)
には、
一點
(
いつてん
)
の
島影
(
しまかげ
)
もなく、
滊船
(
きせん
)
の
煙
(
けむり
)
も
見
(
み
)
えぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
男
(
おとこ
)
と
妹
(
いもうと
)
は、
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
って
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
りました。
幾日
(
いくにち
)
も、
幾日
(
いくにち
)
も、
航海
(
こうかい
)
しました。
海
(
うみ
)
の
真
(
ま
)
ん
中
(
なか
)
に
出
(
で
)
ますと、どこを
見
(
み
)
ましても、
山
(
やま
)
も
見
(
み
)
えなければ、また
島影
(
しまかげ
)
も
見
(
み
)
えませんでした。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
玉太郎は筏の上にのびあがり、顔をしかめて
島影
(
しまかげ
)
を見たり、ラツールの方をふりかえったり。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
サア、いよ/\
橄欖島
(
かんらんたう
)
も
近
(
ちか
)
づいて
來
(
き
)
たぞ。
大佐閣下
(
たいさかくか
)
の
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
はすでにあの
島影
(
しまかげ
)
に
來
(
き
)
て
居
(
を
)
るであらうか、それとも
未
(
ま
)
だ
朝日島
(
あさひじま
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
せぬのかしら、えい、
待遠
(
まちどう
)
や/\。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
が
浮
(
う
)
かんでいるのが、
島影
(
しまかげ
)
のようにも、
飛
(
と
)
んでいる
鳥影
(
とりかげ
)
のようにも
見
(
み
)
えたのであります。
赤い船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四晝夜
(
しちうや
)
の
航海
(
かうかい
)
は
恙
(
つゝが
)
なく
※
(
す
)
ぎて、
右舷
(
うげん
)
左舷
(
さげん
)
に
寄
(
よ
)
せては
返
(
かへ
)
す
波
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
と
共
(
とも
)
に、
刻一刻
(
こくいつこく
)
に
近
(
ちか
)
づき
來
(
きた
)
る
喜劇
(
きげき
)
に
向
(
むか
)
つて、
橄欖島
(
かんらんたう
)
と
覺
(
お
)
ぼしき
島影
(
しまかげ
)
を、
雲煙
(
うんゑん
)
渺茫
(
べうぼう
)
たる
邊
(
へん
)
に
認
(
みと
)
めたのは、
日
(
ひ
)
は二
月
(
ぐわつ
)
の二十五
日
(
にち
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
島
常用漢字
小3
部首:⼭
10画
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
“島”で始まる語句
島
島田髷
島田
島嶼
島原
島々
島前
島後
島人
島山