大樹だいじゆ)” の例文
かくて當日このひは、二十ちかすゝんでれたので、よる鐵車てつしやをばいち大樹だいじゆ下蔭したかげとゞめて、終夜しうや篝火かゞりびき、二人ふたりづゝ交代こうたいねむつもりであつたが、いかさけ猛獸まうじうこゑさまたげられて
與吉よきち天日てんぴおほふ、しげつた五抱いつかゝへもあらうといふみき注連繩しめなはつたくすのき大樹だいじゆに、あたかやまおもところに、しツきりなくりかゝるみどりなかに、ちてかさなるうへ
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かの大樹だいじゆにもゆづらじな
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
こめたりける此所は名におふ周智郡すちごほり大日山のつゞき秋葉山の絶頂ぜつちやうなれば大樹だいじゆ高木かうぼく生茂おひしげり晝さへくら木下闇このしたやみ夜は猶さらに月くら森々しん/\として更行ふけゆく樣に如何にも天魔てんま邪神じやしん棲巣すみかとも云べきみねには猿猴ましらの木傳ふ聲谷には流水滔々たう/\して木魂こだまひゞき遠寺ゑんじかねいとすごく遙に聞ば野路のぢおほかみほえて青嵐颯々さつ/\こずゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二百にびやく年を経たるぶな大樹だいじゆ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
大樹だいじゆのがれんとして
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)