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厳
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やかま
ふりがな文庫
“
厳
(
やかま
)” の例文
旧字:
嚴
見えすいた広告法だが、
厳
(
やかま
)
しい師匠にやらなければ、いけないと思っている、無学町人の親たちには、それが大層評判がよかった。
旧聞日本橋:22 大門通り界隈一束(続旧聞日本橋・その一)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
厳
(
やかま
)
しいなんて生意気な事を云いますね、いゝじゃア御座いませんか、貴方を身請して
往
(
い
)
くのですから、大屋が何んたって構やアしません
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ところが、瀬川先生や高柳君の細君のやうに、其を
隠蔽
(
かく
)
さう/\とすると、余計に世間の方では
厳
(
やかま
)
しく言出して来るんです。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「こう云う落着のない子ですから、お骨も折れましょうが、
厳
(
やかま
)
しく
仰
(
おっし
)
ゃって、どうか
駆使
(
こきつか
)
ってやって下さい」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
さだめし
其女
(
そなた
)
は嫁ぐ日までの教養として、
貞婦
(
ていふ
)
の
鑑
(
かがみ
)
となるよう、お
舅
(
しゅうと
)
どのからも、
厳
(
やかま
)
しい
庭訓
(
ていきん
)
を数々
訓
(
おし
)
えこまれておろうが、この良人は、そう気難しゅうはない。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
最後審判の日——といふと耶蘇教では一番
厳
(
やかま
)
しい日で、これまで
懶
(
なま
)
けてばかしゐた神様が、むつくり起き上つて、区裁判所の判事のやうに
気難
(
きむづか
)
しい顔をして人間の
裁判
(
さばき
)
をする日なのだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
女「あの大屋さんに知れると悪うございます、橋の
際
(
きわ
)
の
瓦斯
(
がす
)
が消えますと宿屋の女が
座敷
(
つぼ
)
へ参るは
厳
(
やかま
)
しゅうございます」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まして、蓮太郎は——書いたものゝ上に表れたより、話して見ると又別のおもしろみの有る人で、
容貌
(
かほつき
)
は
厳
(
やかま
)
しいやうでも、存外情の
篤
(
あつ
)
い、優しい、言はゞ極く平民的な気象を持つて居る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
以前何かの折に一寸引合に出した事のある米国の劇場監督チヤールズ・フロオマンは、恐ろしい
厳
(
やかま
)
し
屋
(
や
)
で、相手が誰であらうと、自分の指図に従はないものは手厳しく
遣
(
や
)
つ
付
(
つ
)
けるので名高い男だつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「——かと思うと、ひどく、行儀の
厳
(
やかま
)
しいところもあるがね」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
賭博に負けると
裸体
(
はだか
)
で歩いたもので、只今はお
厳
(
やかま
)
しいから裸体どころか股引も
脱
(
と
)
る事が出来ませんけれども、其の頃は
素裸体
(
すっぱだか
)
で、
赤合羽
(
あかがっぱ
)
などを着て
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「何しろ、若い衆たちは、きょうのことがございますので、ああいうお方が、御当家に泊っているということは、何か自分たちの自慢のように、つい口へ出てしまうらしいので——てまえも
厳
(
やかま
)
しく申し聞かせてはございまするが」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
僅かな金でも……腹ア
立
(
たっ
)
ちゃアいけない、取ったと云うのではない、是には何か
理由
(
いりわけ
)
の有る事だろうと思うが、今帰って、
家内
(
これ
)
へ
厳
(
やかま
)
しく小言を申して居る処で
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
倦
(
あ
)
きが来ませんから勝負を致し、今日で三日続けて商売に出ないなどということで、何うも
障
(
さわ
)
りになりますから、
厳
(
やかま
)
しゅう
仰
(
おっ
)
しゃる訳で、
併
(
しか
)
し
賭博
(
ばくち
)
を致しましたり
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
只今ではお
厳
(
やかま
)
しい事でございまして、中々隠れて致す事も出来んほどお厳しいかと思いますと、麗々と看板を掛けまして、何か火入れの
賽
(
さい
)
がぶら下って、
花牌
(
はなふだ
)
が並んで出ています
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
久「親父の
厳
(
やかま
)
しいところを入れてえな、親父はガチャ/″\虫にてやかましく、と」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
是程に
厳
(
やかま
)
しかアねえと思ったから、印形を捺きやした、ほんの
掟
(
おきて
)
で、
一寸
(
ちょっと
)
小指へ疵を附けるぐれえだアと思いやしたが、指を
打切
(
ぶっき
)
られると此の
後
(
のち
)
内職が出来ません、と云って無闇に頬辺なんて
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お泊り
掛
(
がけ
)
のお方で、
何処
(
どこ
)
の
何
(
なん
)
という
確
(
しっ
)
かりとした何か
証
(
しょう
)
がないと、お寺も中々
厳
(
やかま
)
しくって
請取
(
うけと
)
りませんが、
私
(
わたくし
)
どもの親類か
縁類
(
えんるい
)
の人が
此方
(
こっち
)
へ来て、死んだような話にして、どうか頼んで見ましょう
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“厳(厳(姓))”の解説
厳(げん)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
厳
常用漢字
小6
部首:⼚
17画
“厳”を含む語句
荘厳
森厳
厳格
厳粛
厳重
厳寒
厳乎
端厳微妙
威厳
厳然
端厳
壮厳
厳冬
荘厳弥撒
峻厳
手厳
華厳経
崇厳
厳丈
宗厳
...