“花牌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はな50.0%
はなふだ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階下したは小さなカッフェになっていて、曖昧な娼婦おんな達や、それらに飼われている情夫おとこ達がそこに集まって花牌はなをひいていた。
碧眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
同じ顔ぶれがたいがい顔を揃へてゐて、麻雀の者、碁を打つ者、花牌はなをひく者、けんを打つ者、酒を飲む者。
外套と青空 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
さもなくばくれない毛氈もうせん敷かれて花牌はなふだなど落ち散るにふさわしかるべき二階の一室ひとまに、わざと電燈の野暮やぼを避けて例の和洋行燈あんどうらんぷを据え、取り散らしたる杯盤の間に
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
只今ではおやかましい事でございまして、中々隠れて致す事も出来んほどお厳しいかと思いますと、麗々と看板を掛けまして、何か火入れのさいがぶら下って、花牌はなふだが並んで出ています
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)