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いんしょう
ふりがな文庫
“
印象
(
いんしょう
)” の例文
あるいはなんの思想をも
抱
(
いだ
)
かずに世渡りをする者に対しては、はなはだ面白からぬ
印象
(
いんしょう
)
を与えるがために、とかく
彼此
(
ひし
)
の批評を受けたり、あるいは
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
しかし、それらは、べつに
心
(
こころ
)
に
深
(
ふか
)
い
印象
(
いんしょう
)
をとどめなかったけれど、ただひとつ、
忘
(
わす
)
れられないものがあった。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれどそれもこれもみんなわたしの
記憶
(
きおく
)
の中でこんがらがって、ぼやけてしまっているが、そののちほどなく、ひじょうに強い
印象
(
いんしょう
)
をあたえた
景色
(
けしき
)
が
現
(
あらわ
)
れた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
呂昇が彼美しい声で語り出す美しい
女性
(
にょしょう
)
の
魂
(
たましい
)
は、舞台のノラを見たり机の上の
青鞜
(
せいとう
)
を読んだりする娘達に、
如何様
(
どん
)
な
印象
(
いんしょう
)
を与うるであろうか。余は見廻わした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
人と森との
原始的
(
げんしてき
)
な
交渉
(
こうしょう
)
で、
自然
(
しぜん
)
の
順違
(
じゅんい
)
二面
(
にめん
)
が農民に
与
(
あた
)
えた
永
(
なが
)
い間の
印象
(
いんしょう
)
です。森が
子供
(
こども
)
らや
農具
(
のうぐ
)
をかくすたびに、みんなは「
探
(
さが
)
しに行くぞお」と
叫
(
さけ
)
び、森は「
来
(
こ
)
お」と答えました。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
主人は
以上
(
いじょう
)
の話を
総合
(
そうごう
)
してみて、
残酷
(
ざんこく
)
な
悲惨
(
ひさん
)
な
印象
(
いんしょう
)
を自分の
脳裏
(
のうり
)
に
禁
(
きん
)
じえない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
幸吉の
訴人
(
そにん
)
の件で、山城守は八丁堀へ顔向けが出来なくなったから、どうも筆屋は
怪
(
け
)
しからぬという
印象
(
いんしょう
)
を与えて、この話も、筆屋が楽観しているほどは、スラスラと運びそうもないのである。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
第一
印象
(
いんしょう
)
がわるかったので、
太夫
(
たゆう
)
の人気はさんざんである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
単に男というときは、ただちに男らしいとかあるいは
剛毅
(
ごうき
)
とか、あるいは
大胆不敵
(
だいたんふてき
)
、あるいは
果断
(
かだん
)
勇猛
(
ゆうもう
)
、あるいは
任侠
(
にんきょう
)
というような一種の
印象
(
いんしょう
)
を
惹起
(
じゃっき
)
す。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
これがわたしの見た小さな谷の
景色
(
けしき
)
であった——その後ずいぶん
変
(
か
)
わったが——それでもわたしの受けた
印象
(
いんしょう
)
はあざやかに
記憶
(
きおく
)
に
残
(
のこ
)
っていて、ついきのうきょうのように思われる。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
落
(
お
)
ち
葉
(
ば
)
にうずもれた、きのこのように、
利助
(
りすけ
)
の
作品
(
さくひん
)
は、
世
(
よ
)
に
表
(
あらわ
)
れませんでした。そしてうす
青
(
あお
)
い、
遠山
(
えんざん
)
ほどの
印象
(
いんしょう
)
すらもその
時代
(
じだい
)
の
人
(
ひと
)
たちには
残
(
のこ
)
さずに、さびしく
利助
(
りすけ
)
は
去
(
さ
)
ってしまいました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
強い
印象
(
いんしょう
)
に残ってるのだ。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
私は花が好きですといっても、聞く人によりてはこれを悪意に解し、華美を好むという
印象
(
いんしょう
)
を受けるものもあり、はなはだしきは
物
(
もの
)
いう花と
早合点
(
はやがてん
)
する人さえある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
最後
(
さいご
)
まで、
黙
(
だま
)
っていた
父親
(
ちちおや
)
や、おどそうとした
若
(
わか
)
い
男
(
おとこ
)
の
顔
(
かお
)
は、三
人
(
にん
)
の
目
(
め
)
にいつまでも
残
(
のこ
)
っていて、
不快
(
ふかい
)
な
感
(
かん
)
じがしたけれど、
小西
(
こにし
)
からは、まったくそれと
反対
(
はんたい
)
な、
快
(
こころよ
)
い
印象
(
いんしょう
)
を
受
(
う
)
けたのであります。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“印象”の意味
《名詞》
印 象(いんしょう)
見聞きした事物が人の心に与える直接的な感じ。
強く押しつけることによって外形や輪郭を写し取ること。またそのようにして写し取った型。
(出典:Wiktionary)
印
常用漢字
小4
部首:⼙
6画
象
常用漢字
小5
部首:⾗
12画
“印象”で始まる語句
印象深
印象派畫工