九州きゅうしゅう)” の例文
九州きゅうしゅう総追捕使そうついほしというのは、九州きゅうしゅう総督そうとくという意味いみなのです。するとほか大名だいみょうたちは、これも半分はんぶんはこわいし、半分はんぶんはいまいましがって
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そのころの日本にっぽんは、どの土地とちも、このふるいおきてでおさめられていましたが、とりわけ、九州きゅうしゅうのいなかである中津なかつは、それがつよいのでした。
すると主人の話口はなしくちはこうなのである。イヤ実は私の家に、九州きゅうしゅうの人で、三年あまり下宿していた大学生があった。
白い光と上野の鐘 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
おばあさん、飛行機ひこうきは、汽船きせんよりも、汽車きしゃよりもはやいんですよ。あれにれば、一にちで、北海道ほっかいどうから、九州きゅうしゅうまでもべるんです。これからの戦争せんそうは、飛行機ひこうきになりますよ。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
東北とうほく地方は一躰いったい関西かんさい地方や四国しこく九州きゅうしゅうの辺とちがって、何だか薄暗い、如何いかにも幽霊が出そうな地方だが、私がこの夏行った、陸中国遠野郷りくちゅうのくにとおのごう近辺あたりも、一般に昔からの伝説などが多くあるところだ。
テレパシー (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
それでだれいうとなく、為朝ためとものことを鎮西八郎ちんぜいはちろうぶようになりました。鎮西ちんぜいというのは西にしくにということで、九州きゅうしゅう異名いみょうでございます。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
十二、三さいになる少年しょうねんが、九州きゅうしゅう中津なかつ大分県おおいたけん)のまちを、むねをはってあるいていました。
また台湾たいわんあたりの高山こうざん自生じせいするといういとのようにほそいもの、もしくは、支那しな奥地おくちにあるという、きわめてあつくてひろいもの、そして、九州きゅうしゅうあたりから、四こく地方ちほうやまには
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それで三ねんめのすえにはとうとう九州きゅうしゅうのこらずしたがえて、こんどこそほんとうに総追捕使そうついほしになってしまいました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そのころのあるのことでした。九州きゅうしゅうから、慶応義塾けいおうぎじゅくにはいりたいと、はるばるやってきた青年せいねんがありました。りっぱななりからかんがえて、さむらいのであることはまちがいありません。
たからはなんでも千というかずをそろえてつものだそうた。奥州おうしゅう秀衡ひでひらはいいうまを千びきと、よろいを千りょうそろえてっている。九州きゅうしゅう松浦まつうら太夫たゆうゆみを千ちょうとうつぼを千ぼんそろえてもっている。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)