“れいせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冷静26.1%
励声17.4%
冷靜13.0%
励精13.0%
厲声8.7%
霊性8.7%
令甥4.3%
鈴声4.3%
靈性4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小幡民部こばたみんぶはあいかわらずいたって無表情むひょうじょうにながめているし、伊那丸いなまる冷静れいせいなること、すこしもかわっていなかったが、うるさいのは竹童ちくどう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親王はこれを聴いて烈火の如く怒り、剣のつかに手を掛けて驀然ばくぜん判事席に駆け寄り、あわや判事に打ちかからんず気色けしきに見えた。判事総長は泰然自若、皇太子に向って励声れいせい一番した。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
むし地味ぢみ移氣うつりぎこゝろ際限さいげんもなくひとつをふには年齡ねんれいあまり彼等かれら冷靜れいせい方向はうかうかたむかしめてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この競争劇甚げきじんの世に道楽なんどとてんでその存在の権利を承認しないほど家業に励精れいせいな人でも少し注意されれば肯定しない訳に行かなくなるでしょう。
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「小説家を提調にしてどうする」と厲声れいせい川島に喰ってかかると、「くも一度会って見るサ」といわれて川島の仲介で二葉亭と会見し、鼎座ていざして相語って忽ち器識の凡ならざるに嘆服し
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
人智じんちなるものが、動物どうぶつと、人間にんげんとのあいだに、おおいなる限界さかいをなしておって、人間にんげん霊性れいせいしめし、程度ていどまで、実際じっさいところ不死ふしかわりをしているのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「新郎清太郎君は商科大学卒業の秀才にして海軍主計監河野信広氏の令甥れいせい、新婦秀子さんは三輪田女学校出身の才媛さいえんにして獣医学博士烏森進氏の令姪れいてつ……」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
あさ須原峠のけんのぼる、偶々たま/\行者三人のきたるにふ、身には幾日か風雨ふううさらされてけがれたる白衣をちやくし、かたにはなが珠数じゆづ懸垂けんすゐし、三個の鈴声れいせいに従ふてひびきた
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
人智じんちなるものが、動物どうぶつと、人間にんげんとのあひだに、おほいなる限界さかひをなしてつて、人間にんげん靈性れいせいしめし、程度ていどまで、實際じつさいところ不死ふしかはりをしてゐるのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)