“たいそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイソウ
語句割合
大層56.1%
体操13.4%
太宗7.3%
大相6.1%
大宗3.7%
大造2.4%
戴宗2.4%
太倉2.4%
大宋1.2%
堆層1.2%
大喪1.2%
大葬1.2%
鄭重1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天神様の境内は大層たいそうな人出でした。飴屋あめやが出ています。つぼ焼屋が出ています。切傷のなお膏薬こうやくを売っている店があります。
梨の実 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
体操たいそうこうになっているだけで、あとはずっとおつ行列ぎょうれつでありました。二郎じろうちゃんは、おしどりが行儀ぎょうぎよくならんでいるので、おかしくなりました。
小さな妹をつれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
唐の太宗たいそう皇帝が彼に命じて長孫無忌ちょうそんむき(太宗の重臣)の鞍を取って来いと言った。同時に無忌にも内報して、取られないように警戒しろと注意した。
婆あさんは膳と土瓶とを両手に持って、二人の顔を見競みくらべて、「まあ、大相たいそうしずかでございますね」と云って、勝手へ行った。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この男は国芳の門から出たはずだが、少なくも伝統を破って、よかれあしかれ、明治初期の浮世絵の大宗たいそうをなしている。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
聞付けそれ事こそ出來たり我々われ/\が云ぬ事か一文貰もんもらひ素浪人すらうにんにはかに大造たいそう立派りつぱ身形みなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
戴宗たいそうも居る。李逵りきも居る。こんな処を上品に言おうと思うたが何も出来ぬ。それから宋江が壁に詩を題する処を聯想した。それも句にならぬので、題詩から離別の宴を聯想した。
句合の月 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
従って道も通じたので、はじめて舟に乗って帰り、太倉たいそうからあがって往った。
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「そいつはよかった! そう先生なら、梁党りょうとうの盟主どころか、大宋たいそう国の天子さまに納まッたって、ちっとも、おかしいことはねえ!」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……いま、北京府の急使、王定が訴えに聞けば、これを一地方の擾乱じょうらんとだけでは見過ごせん。天下の兇事、大宋たいそう朝廷のご威厳にかかわる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんど新たに築きかけている城南の捨曲輪すてぐるわ、その水堀から積み上げた大石の堆層たいそうが、どうしたのか、今俄然がぜんとしてくずれたため、上の桝形ますがたへ建築しかけている出丸櫓でまるやぐらの一端まで
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女がこの小都会へやって来た初めのうちは、大喪たいそうのために社会から遠ざかっていたので、クリストフが気晴らしの種となった。第一には彼のすぐれた技倆からであった。
四十もんにてかひ炮烙はうろくにて是をいり金紙きんがみに包み鄭重たいそうらしくしておつねに密とわたしければお常はよろこ金子きんすを玄柳につかはしおくま倶々とも/″\あつく禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)