“ていそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貞操66.7%
大層16.7%
逓送8.3%
鼎争8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生せんせい、するとこのおんなは、貞操ていそうをまもりたいばかりに、だまってをえらんだのですね。」と、小田おださんがきました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
由「大変ていへんだ、まるで病人の始末だねえ、あゝ腰がすくんであるけませんが……やア大層ていそう立派なうちだが……おかしい、坂下から這入るとまるで二階下で、往来からすぐに二階へいる家は妙で、手摺が付いてある……」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
外交の秘密文書を逓送ていそうする。いわゆる外交郵便夫として本格的な場合である。なるだけ眼立たないように、特務室などは取らない。わざと一般乗客にまぎれこんで乗車する。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
暗号は頻繁ひんぱんに切り換えることになっているが、その新しい鍵語キイなどはとても書留やなんかでは送れないから、そこでこの外交郵便夫というのが選ばれて、身をもって逓送ていそうの任に当る。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
三国鼎争ていそうの最中や戦国わずかに一統された際の人間は、百姓までも荒々しいと同時に気骨あり、こんな落書をしたので、それを直様すぐさま自ら返辞した大守もえらい。