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たえそ
そんぢや
大層厄介掛けて
濟まねえな、そんぢや
俺ら
米ばかし
脊負つてつて
明日でも
又南瓜はとりに
來るとすべえよ、そんぢや
此ら
「
※等、
大層なこと
云つたつて、
老人の
面倒見たゝ
云へめえ」
勘次はぶつ/\と
獨語した。おつたの
耳にも
微かにそれが
聞えた。おつたは
屹と
見た。
「どうしたんだよ
大層惡いのか、
朝までしつかりしてろよ」と
力をつけて
見たが、
自分でもどうしていゝのか
解らないので
只はら/\しながら
夜を
明した。