大宋たいそう)” の例文
「そいつはよかった! そう先生なら、梁党りょうとうの盟主どころか、大宋たいそう国の天子さまに納まッたって、ちっとも、おかしいことはねえ!」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……いま、北京府の急使、王定が訴えに聞けば、これを一地方の擾乱じょうらんとだけでは見過ごせん。天下の兇事、大宋たいそう朝廷のご威厳にかかわる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不肖ふしょうですが私、かつて犯した罪とてなく、家は北京ほっけいに古いし、財にもめぐまれているのです。いうなれば、生きては大宋たいそうの人、死すとも大宋国の鬼。それが望みだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)