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じゆうじ
其翌日から、
私は
朝は
東雲の
薄暗い
時分から、
夕は
星影の
海に
落つる
頃まで、
眞黒になつて
自動鐵檻車の
製造に
從事した。
然し
村民の
間にはかういふ
非常時に
對する
訓練がよく
行屆いてゐたと
見え、
老幼男女第一に
火災防止に
力め、
時を
移さず
人命救助に
從事したのであつた。
若し
惣ての
文学者を
駆て
兵役に
従事せしめば
常備軍は
頓に
三倍して
強兵の
実忽ち
挙がるべく、
惣ての
文学者に
支払ふ
原稿料を
算れば一万
噸の
甲鉄艦何艘かを
造るに
当るべく
和尚如何だナ
抔と
扶持でもして
置くやうに
巾を
利かせて、茶の
呑倒しを、コレハ先生よくこそ
御来臨、
幸ひ
左る
方より
到来の
銘酒、これも先生に口を
切て
頂くは、
青州従事が
好造化などゝ
聞かぢりと