“しとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
至当29.0%
指頭25.8%
枝頭9.7%
死闘9.7%
四頭6.5%
詩筒6.5%
紫藤3.2%
至當3.2%
芝塘3.2%
試読3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
フフン……お申しこしの儀は、真剣勝負とは申せ、柳生一刀流と不知火十方流のいわば他流仕合いにつき、相互の腕以上の判定者を立ちあわしむるを至当しとうとす。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
指頭しとうあるき、つるぎばしり、胸坂鼻越むなさかはなごすじすべり、手玉てだまにあつかわれてまわっていたが、ふたたび、蛾次郎がヤッと空へ飛ばしたとき、——オオ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四辺あたりの林もしばしはこの青年に安き眠りを借さばやと、枝頭しとうそよがず、せきとして音なし。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
きばらして此方こなたにらんでつたが、それもわづかのあひだで、獅子しゝ百獸ひやくじうわうばるゝほどあつて、きわめて猛勇まうゆうなる動物どうぶつで、此時このとき一聲いつせいたかさけんで、三頭さんとう四頭しとうたてがみらして鐵車てつしや飛掛とびかゝつてた。
二人の間には詩筒しとう往反おうへん織るが如くになった。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
頭上の紫藤しとうは春日の光りを揺りて垂れ、藤下とうかの明子は凝然ぎようぜんとして彫塑てうその如くたたずめり。予はこの画の如き数分の彼女を、今に至つて忘るる能はず。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかしながらこの結果けつかおいては器械きかい觀測かんそくせられたものと、自分じぶん體驗たいけんしたものとはいちじるしき相違そういのあることが一般いつぱんであつて、それがむし至當しとうである場合ばあひおほい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
片側は水に伏す芝塘しとうの松。片側は、松平さまの海鼠なまこ壁。
等を上るには試読しとうという教官の席で検査を受ける。それは、あちらこちらをあけて読ませるので、どこも読み得ると、終了と認めて何等と定められる。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)