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至当
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しとう
ふりがな文庫
“
至当
(
しとう
)” の例文
旧字:
至當
しばらく立場を
易
(
か
)
えて、自己が自然になり済ました気分で観察したら、ただ
至当
(
しとう
)
の成行で、そこに喜びそこに悲しむ
理窟
(
りくつ
)
は
毫
(
ごう
)
も存在していないだろう。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
フフン……お申しこしの儀は、真剣勝負とは申せ、柳生一刀流と不知火十方流のいわば他流仕合いにつき、相互の腕以上の判定者を立ちあわしむるを
至当
(
しとう
)
とす。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
しかし、長安のほうに渡すのが
至当
(
しとう
)
か、五
菩薩
(
ぼさつ
)
の
仮名
(
けみょう
)
をつかってでてきた者にわたしたほうがいいものか、
双方
(
そうほう
)
のあいだにはさまって、まったくとうわくの顔色だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、行為の直後に行なわれたと見るべきが
至当
(
しとう
)
であることに、専門家の意見は一致していた。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
、云わなかった。だから、今度の、予言も、嘘でないと、考えるのが、
至当
(
しとう
)
だ
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
実際それは
至当
(
しとう
)
な評である、浦和中学は師範学校と戦っていつも優勝し、その実力は埼玉県を圧倒しているのだ、
昨日
(
きのう
)
今日
(
きょう
)
ようやく野球を始めた
黙々塾
(
もくもくじゅく
)
などはとても敵し
得
(
う
)
べきはずがない。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「ぼくらは今後この洞穴のなかで
生命
(
いのち
)
をつながなければならん、それはひっきょう山田先生のおかげである、ぼくらは礼として、まず山田先生の
墓
(
はか
)
に、おじぎをするのが
至当
(
しとう
)
じゃなかろうか」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
私の方で帯びるのが
至当
(
しとう
)
になるくらいな語気で私は賛成したのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「保険会社の方が
至当
(
しとう
)
ですわ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“至当”の意味
《名詞》
至当(しとう)
至極当然、適当なこと。
(出典:Wiktionary)
至
常用漢字
小6
部首:⾄
6画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“至”で始まる語句
至
至極
至尊
至誠
至嘱
至難
至當
至宝
至急
至大