“ゆびさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
指頭39.2%
指尖25.3%
指先25.3%
指端10.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平気で日に二円ばかりの働きをするお島の帯のあいだの財布のなかには、いつも自分の指頭ゆびさきから産出した金がざくざくしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「やれ、それでこっちも、安心した」と笑いくずれている間に、お綱は細い指尖ゆびさきへ、加留多カルタの札を四、五枚取ってながめていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、あまりとりうつくしいので、つかまえるがにぶったか、指先ゆびさきが、にふれんとした瞬間しゅんかんきゅうとりは、おどろいてちました。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは丁度ちょうど人間にんげん平地へいちけるとおなじく、指端ゆびさきひとれずに、大木たいぼくみきをばって、そらけてあがるのでございますが、そのはやさ、見事みごとさ、とてもふで言葉ことばにつくせるわけのものではありませぬ。