“したん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紫檀92.0%
指端3.4%
試胆2.3%
弛担1.1%
枝端1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから紫檀したん茶棚ちゃだなが一つ二つ飾ってあったが、いずれもくるいの出そうななまなものばかりであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紫檀したんまがいのなめらかな机であるから、少し無理かと思ったが、こんなに簡単に立つものなら、何も問題はないわけである。
立春の卵 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
指端したんを弄して低き音のいとのごときを引くことしばし、突然中止して船端ふなばたより下りた。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
耳は火のようにほてり、鼓動こどうは高鳴り、電鍵でんけんを握る指端したんにはいつの間にかシットリと油汗あぶらあせにじみ出ていました。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
江戸時代や明治時代の少年たちは、『試胆したん会』という、きもだめしの会を、よくやったものです。
夜光人間 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかしまた宴楽のあいだには、外交の詭計きけい、私交の虚実、人物の試胆したん、戦不戦の打診など、善悪あらゆる機微のものも美味声色を仮りて入り交じっている。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弛担したんの旗亭、酔午かまびす
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くきいただきに一花あるものもあれば、また分枝ぶんししてその各枝端したんに一りんずつの花をけるものもある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
五月、枝端したんに大なる花を開き、花径かけいおよそ二〇センチメートルばかりもある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)