“船端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなばた90.0%
せんたん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空と水とはまだ暮れそうな気色けしきもみえないので、水明かりのする船端ふなばたには名も知れない羽虫の群れが飛び違っています。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お早うお帰りと、かみさんが、浜に立って赤シャツに挨拶あいさつする。おれは船端ふなばたから、やっと掛声かけごえをして磯へ飛び下りた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
矢張やはりしづかなところございますねえ。』と春枝夫人はるえふじん此時このときさびしきえみうかべて、日出雄少年ひでをせうねんともにずつと船端せんたんつて、鐵欄てすりもたれてはるかなる埠頭はとばはうながめつゝ