試胆したん)” の例文
しかしまた宴楽のあいだには、外交の詭計きけい、私交の虚実、人物の試胆したん、戦不戦の打診など、善悪あらゆる機微のものも美味声色を仮りて入り交じっている。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸時代や明治時代の少年たちは、『試胆したん会』という、きもだめしの会を、よくやったものです。まっ暗な夜、さびしい墓地などを、ひとりで歩いて、勇気をためすのです。
夜光人間 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)