“きみさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
君様66.7%
君樣33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わすられぬは我身わがみつみひととがおもへばにくきは君様きみさまなりおこゑくもいや御姿おすがたるもいやればけばさるおもひによしなきむね
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
屋台の軒にも牡丹ぼたんのような紅い提灯がゆらめいて、「それおぼえてか君様きみさまの、袴も春のおぼろ染……」瀧夜叉がしどけない細紐しごきをしゃんと結んで少しく胸をそらしたときに
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
とかのぞたまふらんそはまた道理だうりなり君様きみさまつまばれんひと姿すがたあめしたつくして糸竹いとたけ文芸ぶんげいそなはりたるを
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おもたまふぞとさしのぞかれ君様きみさまゆゑと口元くちもとまでうつゝをりこゝろならひにいひもでずしてうつむけばかくたまふはへだてがまし大方おほかたりぬれゆゑのこひぞうらやましとくやらずがほのかこちごとひとふるほどならばおもひにせもせじ御覧ごらんぜよやとさし
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
家藏持參いへくらぢさん業平男なりひらをとこたまかほ我等われらづれに勿體もつたいなしお退きなされよたくもなしとつれなしやうしろむきにくらしきことかぎならべられても口惜くちをしきはそれならずけぬこゝろにあらはれぬむねうらめしく君樣きみさまこそは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あさこゝろ思召おぼしめすか假令たとひどのやうなことあればとてあだびとなんのその笑顏わらひがほせてならうことかはやまほどのうらみもくるすぢあれば詮方せんかたなし君樣きみさま愛想あいさうつきての計略たくみかとはおことばながらあまりなりおやにつながるゝつみおなじと覺悟かくごながら其名そのなばかりはゆるしたまへよしや父樣とゝさまにどのやうなおにくしみあればとてかはらぬこゝろわたしこそ君樣きみさまつまなるものを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)