“かがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カガミ
語句割合
59.3%
24.4%
亀鑑4.1%
各務4.1%
空鏡1.6%
加賀見0.8%
香美0.8%
姿見0.8%
明鏡0.8%
玻璃鏡0.8%
羅摩0.8%
0.8%
香々美0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あちらで、それをおくさまは、おんなはだれでも、かがみがあれば、しぜんに自分じぶん姿すがたうつしてるのが、本能ほんのうということをらなそうに
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まことにもののふのかがみと申すべきではござりませぬか。恐れながら、わが御先代の小早川隆景公は日本第一の明将でございました。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
が、その名高さは、女史の歌の秀でていることによるのはもちろんであるが、女史はまた孝の道においても、人の亀鑑かがみとなるべき人であったからである。
税所敦子孝養図 (新字新仮名) / 上村松園(著)
ふもとの野一色のいっしきから各務かがみヶ原へ出、西から東へまっすぐに貫いている犬山街道を、とつこうつ、眺め渡した。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
空鏡かがみ印象かたち砂の文字
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それをながめた竹童ちくどうが、試合場しあいじょう中央ちゅうおうで飛びあがるように手をふると、あなたにいた木隠こがくれたつみ加賀見かがみ山県やまがたの四人、矢来やらい木戸口きどぐちから一さんにそこへかけだしてきて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「オオ加賀見かがみ——ヤヤ、そちらにおいであそばすのは若君わかぎみ? ……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土佐の韮生にろうの山の中などでは、岩に自然のみぞが出来ているのを、昔山姥が麦を作っていたうねの跡だといいました。(南路志。高知県香美かがみ郡上韮生村柳瀬やないせ
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
香美かがみ山北やまきたの社に祀る神石も、昔この村の人が京の吉田神社に参詣して、神楽岡かぐらおかの石を戴いて帰って来たのが、おいおいに成長したのだといっております。(土佐海続編。高知県香美郡山北村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
風呂敷には、もう一品ひとしな——小さな袖姿見てかがみがあった。もっとも八つ花形でもなければ柳鵲りゅうじゃくよそおいがあるのでもない。ひとえに、円形の姿見かがみである。
そら明鏡かがみにあらはれぬ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
梅子は玻璃鏡かがみに映れる老婆の影を
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
かれ大國主の神、出雲の御大みほ御前みさきにいます時に、波の穗より、天の羅摩かがみの船に乘りて、ひむしの皮を内剥うつはぎに剥ぎて衣服みけしにして、り來る神あり。
「聞く人のかがみにせむを、あたらしき清きその名ぞ、おほろかに心思ひて、虚言むなことおやの名つな、大伴のうぢと名にへる、健男ますらをとも
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
たとえば美作の苫田郡一宮村大字西田辺にしたなべ香々美かがみ村との境なる有木乢ありきたわには、鐘鋳場という処あって、いにしえ万福寺の鳧鐘ふしょうを鋳ると伝え(作陽志)、遠州見付の只来坂ただらいざかは『見付往来』に鐘鋳坂とあり
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)