各務かがみ)” の例文
眼の下の大河を隔てた夕暮富士を越えて、鮮かな平蕪の中に点々と格納庫の輝くのは各務かがみヶ原の飛行場である。
白帝城 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ふもとの野一色のいっしきから各務かがみヶ原へ出、西から東へまっすぐに貫いている犬山街道を、とつこうつ、眺め渡した。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
各務かがみ房之丞、山東平七郎、とどろき玄八、岡崎兵衛、藤堂粂三郎、山内外記、夏目久馬等全十七人の相馬の剣士を上座にすえて、手柄顔のつづみの与吉、それに主人役の鈴川源十郎
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と、その時あわただしく、用人の各務かがみ九郎次が、扉を排してはいって来た。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
眼の下の大河を隔てた夕暮富士を越えて、あざやかな平蕪へいぶの中に点々と格納庫の輝くのは各務かがみヶ原の飛行場である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
いま各務かがみ房之丞が、先生よりおはなしがござると言ったので、なみいる弟子ども、改まってハテなんだろう? と皆固唾かたずをのんでいるにかかわらず、そこへ悠然と現れた軍之助は
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)