“カヾミ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘿摩66.7%
羅摩33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯すくなひこなの古ごとを忘れて後も、蘿摩カヾミの皮に嫌ふべきものを載せて海に棄てた風習があつたものとすれば、蚤の船の類のものとして其古さが加はる訣なのである。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すくなひこなの神は此浪に揺られて、蘿摩カヾミの実の皮の船に乗つて、常世の国から流れ寄つた小人ヒキウドの神であつた。さうして去る時も粟島の粟ガラに上つて稈に弾かれて常世に渡つたと言ふ。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
前にも引き合ひに出たすくなひこなの神なども、常世へ行つたと言ふが、実は、ヒムシの皮を全剥ウツハぎにして衣とし、蘿摩カヾミサヤの船に乗る仲間の矮人ヒキウドの居る国に還住したことをすのであらう。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山鳥の尾ろの秀尾ハツヲに 羅摩カヾミかけ、トナふべみこそ、汝によそりけめ(万葉巻十四)
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)