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鼻
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ぱな
ふりがな文庫
“
鼻
(
ぱな
)” の例文
笠森
(
かさもり
)
のおせんだと、
誰
(
だれ
)
いうとなく
口
(
くち
)
から
耳
(
みみ
)
へ
伝
(
つた
)
わって
白壁町
(
しろかべちょう
)
まで
往
(
ゆ
)
くうちにゃァ、この
駕籠
(
かご
)
の
棟
(
むね
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
にゃ、
人垣
(
ひとがき
)
が
出来
(
でき
)
やすぜ。のう
竹
(
たけ
)
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
友次郎は少し
獅子
(
しし
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
をうごめかし気味に、下水の端っこに
踞
(
しゃが
)
んだ八五郎の、あまり賢くなさそうな顔を見上げました。
銭形平次捕物控:013 美女を洗い出す
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
紛
(
まが
)
ふ
方
(
かた
)
なく
其處
(
そこ
)
には、
普通
(
あたりまへ
)
の
鼻
(
はな
)
よりも
獅子
(
しゝ
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
に
酷似
(
そつくり
)
の、
甚
(
ひど
)
くそッくり
反
(
かへ
)
つた
鼻
(
はな
)
がありました、
又
(
また
)
其眼
(
そのめ
)
も
赤子
(
あかご
)
にしては
非常
(
ひじよう
)
に
小
(
ちひ
)
さすぎました、
全
(
まつた
)
く
愛
(
あい
)
ちやんは
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
彼女は少し反り身になって、顔を仰向けにしているので、ちょうど私の座席からは、彼女が最も西洋人臭さを誇っているところの
獅子
(
しし
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
の
孔
(
あな
)
が、黒々と
覗
(
のぞ
)
けました。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
見ると年頃は十七八、雪江さんと
追
(
お
)
っつ、
返
(
か
)
っつの書生である。大きな頭を
地
(
じ
)
の
隙
(
す
)
いて見えるほど刈り込んで
団子
(
だんご
)
っ
鼻
(
ぱな
)
を顔の真中にかためて、座敷の隅の方に
控
(
ひか
)
えている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「いい
景色
(
けしき
)
ですね。」と、
思
(
おも
)
わず
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
して、
薬売
(
くすりう
)
りの
少年
(
しょうねん
)
は、がけっ
鼻
(
ぱな
)
の
方
(
ほう
)
へ
歩
(
ある
)
きました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
高い男は玄関を通り抜けて縁側へ
立出
(
たちいで
)
ると、
傍
(
かたわら
)
の
坐舗
(
ざしき
)
の障子がスラリ
開
(
あ
)
いて、年頃十八九の婦人の首、チョンボリとした
摘
(
つまみ
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
と、日の丸の紋を染抜いたムックリとした頬とで
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
軈
(
やが
)
て、岩ヶ根の
出
(
で
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
が、行く手を遮って、黒々と、闇に浮出して来た。その蒼黒い巨大な虫を思わせる峰には、最初の日、見たような、くすんだ朱の火星が、チカチカと
遽
(
あわただ
)
しく、
瞬
(
またた
)
いていた。
鉄路
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
子分の
獅子
(
しし
)
っ
鼻
(
ぱな
)
の竹造を連れて、一夜をここに明かしたのであったが、今も今、帰ろうと立ちかけた矢先に、聞き捨てならぬ珍しい話だった。
乳を刺す:黒門町伝七捕物帳
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
と、彼女は、その
獅子
(
しし
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
の先を、ちょいとしゃくって意を得たように笑いました。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
とガラッ八、少し
獅子
(
しし
)
っ
鼻
(
ぱな
)
がキナ臭くうごめきます。
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鼻”の意味
《名詞》
(はな)身体の嗅覚を認識するための器官。顔のほぼ中央部に隆起し、呼吸のための穴を備える。
(出典:Wiktionary)
“鼻”の解説
鼻(はな)は、動物の器官のひとつで、嗅覚をつかさどる感覚器、そして呼吸をするための呼吸器である。飲食物はじめにおいを嗅ぐ点で、口の補助的役割も務める。
(出典:Wikipedia)
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
“鼻”を含む語句
鼻頭
鼻梁
鼻垂
鼻面
鼻孔
獅子鼻
鼻端
犢鼻褌
鼻汁
酸鼻
鼻腔
鼻先
目鼻立
鼻白
前鼻緒
象鼻
水鼻
鼻髯
鼻緒
鼻唄
...