“水鼻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずっぱな33.3%
みずばな33.3%
みずッぱな33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花車重吉という有名なうての角力取が這入っては勘弁ならん、是が七十八十になる水鼻みずっぱなを半分クッたらして腰の曲った水呑百姓が、年に免じて何卒どうぞ堪忍かんにんして下されと頭を下げれば堪忍する事も出来ようが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
夫の帰った物音に引窓からさす夕闇ゆうやみの光に色のない顔を此方こなたに振向け、油気あぶらけせた庇髪ひさしがみ後毛おくれげをぼうぼうさせ、寒くもないのに水鼻みずばなすすって、ぼんやりした声で、お帰んなさい——。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
饂「待つのは長いもので、おまけに橋のたもとだからふるあがるようで、拳骨げんこつ水鼻みずッぱなこすって今まで待っていたが、雪催ゆきもよおしだから大方来なかろう、そうしたら明日あしたは君のうちく積りだった」