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鰌
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どぢやう
ふりがな文庫
“
鰌
(
どぢやう
)” の例文
いや、
勇
(
いさ
)
んだの
候
(
さふらふ
)
の、
瓜井戸
(
うりゐど
)
の
姉
(
あね
)
はべたりだが、
江戸
(
えど
)
ものはコロリと
來
(
く
)
るわ、で、
葛西
(
かさい
)
に、
栗橋北千住
(
くりはしきたせんぢゆ
)
の
鰌
(
どぢやう
)
に
鯰
(
なまづ
)
を、
白魚
(
しらを
)
の
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
つて、
腮
(
あご
)
を
撫
(
な
)
でた。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
義輔 「冗談ぢやないぜ。平中が天才と一しよになるなら、この池の
鰌
(
どぢやう
)
も竜になるだらう。」
好色
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
手足
(
てあし
)
をぴち/\と
撥
(
は
)
ねる、
二歳
(
ふたつ
)
ぐらゐの
男
(
をとこ
)
の
兒
(
こ
)
を、
筋鐵
(
すぢがね
)
の
入
(
はひ
)
つた
左
(
ひだり
)
の
腕
(
うで
)
に、
脇
(
わき
)
へ
挾
(
はさ
)
んで、やんはりと
抱
(
だ
)
いた
處
(
ところ
)
は、
挺身
(
ていしん
)
倒
(
さかさま
)
に
淵
(
ふち
)
を
探
(
さぐ
)
つて
鰌
(
どぢやう
)
を
生捉
(
いけど
)
つた
體
(
てい
)
と
見
(
み
)
える。
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
堪
(
たま
)
らねえ、こりや
大變
(
たいへん
)
、
日南水
(
ひなたみづ
)
だ。
行水盥
(
ぎやうずゐだらひ
)
へ
鰌
(
どぢやう
)
が
湧
(
わ
)
かうと
云
(
い
)
ふんだ、
後生
(
ごしやう
)
してくんねえ、
番頭
(
ばんツ
)
さん。」
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜店
(
よみせ
)
に、
大道
(
だいだう
)
にて、
鰌
(
どぢやう
)
を
割
(
さ
)
き、
串
(
くし
)
にさし、
付燒
(
つけやき
)
にして
賣
(
う
)
るを
關東燒
(
くわんとうやき
)
とて
行
(
おこな
)
はる。
蒲燒
(
かばやき
)
の
意味
(
いみ
)
なるべし。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
それもたゞ
五六人
(
ごろくにん
)
。
病人
(
びやうにん
)
が
起
(
た
)
つた。あとへ
紫
(
むらさき
)
がついて
下
(
お
)
りたのである。……
鰌
(
どぢやう
)
の
沼津
(
ぬまづ
)
と
言
(
い
)
つた。
雨
(
あめ
)
ふりだし、まだ
眞暗
(
まつくら
)
だから
遠慮
(
ゑんりよ
)
をしたが、こゝで
紫
(
むらさき
)
の
富士驛
(
ふじえき
)
と
言
(
い
)
ひたい、——その
若
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
が
下
(
お
)
りた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鰌
(
どぢやう
)
の
沼津
(
ぬまづ
)
をやがて
過
(
す
)
ぎて、
富士驛
(
ふじえき
)
で、
人員
(
じんゐん
)
は、はじめて
動
(
うご
)
いた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“鰌(ドジョウ)”の解説
ドジョウ(泥鰌、鰌、鯲、学名: Misgurnus anguillicaudatus)は、コイ目ドジョウ科に分類される淡水魚の一種。日本の平野部の水田や湿地、農業用水路、泥底の流れの緩やかな小川などに全国的に生息している。中国大陸、台湾、朝鮮半島にも分布するほか、日本をはじめとした東アジア地域では食用魚としての養殖も盛んに行われている。
(出典:Wikipedia)
鰌
漢検1級
部首:⿂
20画
“鰌”を含む語句
泥鰌
鰌汁
鰌掴
鰌桶
鰌屋
鰌髭
泥鰌汁
土鰌
泥鰌鬚
骨抜鰌
鰌取
鰌掬
鰌突
鰌髯
鰌魚
鰌鯰