面積めんせき)” の例文
然し千歳村は約千町歩の面積めんせきの内、田はやっと六十町歩に過ぎぬ。田のろうは多くない。馬を使う程でもない、と皆が云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
玉川向たまかはむかふ、すなは神奈川縣下かながはけんかぞくする方面はうめんには、あま有望いうぼう貝塚かひづかい。いや貝塚かひづかとしては面積めんせきひろく、貝層かひそうふかいのがいでもいが、土器どき出方でかたはなはわるい。
はたけにはときむぎあをえてたが、それでも持主もちぬしはたけるだけ面積めんせき理由わけなのと、つち分量ぶんりやう格別かくべつことでないのとでることをいなまなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
このしまは、とほくからのぞむと、あだか犢牛こうしよこたはつてやうかたちで、その面積めんせき餘程よほどひろやうだ。
おつぎもはしとき股引もゝひきはしわらくゝつていた。勘次かんじ開墾かいこん土地とち年々ねんねんとほくへすゝんでつて、現在いまでは例年いつも面積めんせきでは廣過ひろすぎたことをこゝろづいたので、かれすこしの油斷ゆだん出來できなくなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)