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走
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ぱし
ふりがな文庫
“
走
(
ぱし
)” の例文
「わたしは、ちょっと今、手がすいておりますから、それでは、わたしが壁辰の親方を
一
(
ひと
)
ッ
走
(
ぱし
)
りに迎いに参りましょうか」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「あんた、すまんが、酒屋に
一
(
ひと
)
ッ
走
(
ぱし
)
り、行って来ておくれんか。五升樽を二つ、すぐ、永田まで届けて下さい、って」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
ぼんやりここで気ばかり
揉
(
も
)
んでいても始まらぬから私はその
辺
(
へん
)
までちょっと
一
(
ひと
)
ッ
走
(
ぱし
)
り御様子を見て
参
(
まい
)
りましょう。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しばしおせんは、
俯向
(
うつむ
)
いたまま
眼
(
め
)
を
閉
(
と
)
じていた。その
眼
(
め
)
の
底
(
そこ
)
を、
稲妻
(
いなづま
)
のように、
幼
(
おさな
)
い
日
(
ひ
)
の
思
(
おも
)
い
出
(
で
)
が
突
(
つ
)
ッ
走
(
ぱし
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そのかわりおまえ、
産婆
(
さんば
)
さんとこへ、ひとっ
走
(
ぱし
)
りいってきてくれや。大急ぎできてつかあされ、いうてな。行きしなに、よろずやのばあやんにも、ちょっときてもろてくれ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
▼ もっと見る
今夜にも旅費を
拵
(
こしら
)
えて、田舎の方にいる兄のところへ
遠
(
とお
)
っ
走
(
ぱし
)
りをしようかとも考えていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「ひとっ
走
(
ぱし
)
り家へ行つて、橇を取つて来て、橇に積んで運びませうよ。」
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
馬「
何
(
なん
)
だか名主の惣次郎を先生が
打斬
(
ぶっきっ
)
たてえ噂があるが、えゝ先生の
事
(
こっ
)
たから随分やり
兼
(
かね
)
ねえ、
殺
(
や
)
ったんべえ此の横着もの
奴
(
め
)
、そんな噂がたって
居難
(
いづら
)
くなったもんだからおっ
走
(
ぱし
)
って来たんだろう」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
俺
(
おら
)
が娘聟ちふのは、二週間前に結婚しただがね、その
翌
(
あく
)
る朝馬車に乗つて
牧場
(
まきば
)
に出かけたもんだ。毎日毎晩持地のなかをとつ
走
(
ぱし
)
つて、やつと
牧場
(
まきば
)
に着いた頃には、もう子供二人が生れとつただよ。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
一
(
ひと
)
っ
走
(
ぱし
)
り、急いで戻ってくれぬか」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
飴
(
あめ
)
も
買
(
か
)
わずに、おせん
坊
(
ぼう
)
へ
突
(
つ
)
ッ
走
(
ぱし
)
ったな
豪勢
(
ごうせい
)
だ。こんな
鉄錆
(
てつさび
)
のような
顔
(
かお
)
をしたおいらより、
油壺
(
あぶらつぼ
)
から
出
(
で
)
たよなおせん
坊
(
ぼう
)
の
方
(
ほう
)
が、どれだけいいか
知
(
し
)
れねえからの。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
作「本当にお賤さん、見違える様になった、少しふけたね、旅をしたもんだから色が黒くなったが、思え思った新吉さんととう/\夫婦になって
彼処
(
あすこ
)
をおッ
走
(
ぱし
)
ったのかえ、今まア
何処
(
どこ
)
にいるだえ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
返事
(
へんじ
)
は
如何
(
いか
)
にも
調子
(
ちょうし
)
がよかったが、
肝腎
(
かんじん
)
の
駕籠
(
かご
)
は、一
向
(
こう
)
突
(
つ
)
ッ
走
(
ぱし
)
ってはくれなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
走
常用漢字
小2
部首:⾛
7画
“走”を含む語句
御馳走
競走
馳走
一走
帆走
突走
師走
疾走
走馬燈
脱走
奔走
小走
矢走
走狗
須走
快走艇
駛走
石走
走行
逃走
...