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豐
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ゆた
ふりがな文庫
“
豐
(
ゆた
)” の例文
新字:
豊
菜の花のかをりと、河内和泉の、一圓に黄色にぬりつぶした中に、青い道路のある、
閑
(
のど
)
けさと、
豐
(
ゆた
)
けさとをもつ田舍が、すぐ目にくるのだつた。
春宵戯語
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その
雲
(
くも
)
のあたりへ
鳴
(
な
)
き
上
(
あが
)
つて
行
(
ゆ
)
く
雲雀
(
ひばり
)
の
聲
(
こゑ
)
に
氣
(
き
)
がついて、そして、
今
(
いま
)
かうしてゐることの
外
(
ほか
)
に、なんの
爲事
(
しごと
)
も
煩
(
わづら
)
はしさも
心
(
こゝろ
)
がかりもない、
豐
(
ゆた
)
かな
氣持
(
きも
)
ちを
感
(
かん
)
じてゐることを
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ねえ、私達は
潔
(
いさぎよ
)
くその恩を被ようではありませんか! さうして愛を
豐
(
ゆた
)
かに持つことに
努
(
つと
)
め、それをすべてに
捧
(
さゝ
)
げることに、決して自分の
利益
(
りえき
)
を考へないやうにと
心掛
(
こゝろが
)
けませう。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
おもほゆれ
相者
(
さうじや
)
ならずも我が父のみ命は長く
豐
(
ゆた
)
に
寂
(
さ
)
びつつ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
例
(
いつ
)
も
例
(
いつ
)
も
堰
(
せ
)
きあへぬ
思
(
おもひ
)
豐
(
ゆた
)
かにて
切
(
せち
)
にあらなむ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
豐
(
ゆた
)
かに遠く
湛
(
たた
)
へ
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
時
(
とき
)
なる
哉
(
かな
)
松澤
(
まつざは
)
はさる
歳
(
とし
)
商法上
(
しやうはふじやう
)
の
都合
(
つがふ
)
に
依
(
よ
)
り
新田
(
につた
)
より
一時
(
いちじ
)
借
(
か
)
り
入
(
い
)
れし
二千許
(
にせんばかり
)
の
金
(
かね
)
ことしは
既
(
すで
)
に
期限
(
きげん
)
ながら
一兩年
(
いちりやうねん
)
引
(
ひき
)
つゞきての
不景氣
(
ふけいき
)
に
流石
(
さすが
)
の
老舖
(
しにせ
)
も
手元
(
てもと
)
豐
(
ゆた
)
かならず
殊
(
こと
)
に
織元
(
おりもと
)
その
外
(
ほか
)
にも
仕拂
(
しはら
)
ふべき
金
(
かね
)
いと
多
(
おほ
)
ければ
新田
(
につた
)
は
親族
(
しんぞく
)
の
間柄
(
あひだがら
)
なり
且
(
かつ
)
は
是迄
(
これまで
)
我
(
わ
)
が
方
(
かた
)
より
立
(
たて
)
かへし
分
(
ぶん
)
も
少
(
すくな
)
からねばよもや
事情
(
じじやう
)
打
(
うち
)
あけて
延期
(
えんき
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ことに盛夏になると、水、水ではないか、仕事をしたあとで飮む一杯の水でも、コツプを手に差しあげて、なみなみ盛つた
豐
(
ゆた
)
けさを眺め飮みほすと、生活の力が流れ込むやうに思へる。
水
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
豐
部首:⾖
18画
“豐”を含む語句
豐浦
豐壽
豐饒
建豐波豆羅和氣
豐富
豐岡
豐前國
豐後
豐前
豐國
豐朝倉
豐明節會
天眞宗豐祖父尊樣
建日向日豐久士比泥別
御虚空豐秋津根別
心豐
幸豐公
幸豐
飯豐山
大倭豐秋津島
...