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わか/\
さうたづねかけながら、
奧さんは女
学生らしさのまだ十分にぬけきらない
若々しいひとみを青木さんに
投げかけた。
工學士は、
井桁に
組んだ
材木の
下なる
端へ、
窮屈に
腰を
懸けたが、
口元に
近々と
吸つた
卷煙草が
燃えて、
其若々しい
横顏と
帽子の
鍔廣な
裏とを
照らした。
彼女は
若々しく
胸をどきつかせながら、
急いで
机の
上の
手紙を
取つて
封を
切つた。
彼女の
顏はみる/\
喜びに
輝いた。
曲みかげんに
結んだ
口許に
微笑が
泛んでゐる。
肥つたMM
氏は
容易に
起たなかつたが、
勿論彼にも
若々しい
愛嬌と
洒落気は
失せてゐなかつた。
そして、笑ひは彼女の
若々しさ、薔薇色、
笑くぼ、輝いた眼などによく似合つてゐた。
「ま、とんだ
御愛嬌ですこと………」と
若々しく笑ふ。
奧さんは
黒未勝ちな、
若々しいひとみを
夢見るやうに
見張りながら、
晴れやかにつぶやいた。
従兄妹同
志で
恋し合つて、青木さんの
境遇にすれば
多少早過ぎもしたのであつたが、
互に
思ひつめた
若々しい
熱情のまゝに
思ひ
切つて
結婚生活にはいつた二人は、まる三年
間を
※たその
頃になつて