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脉
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みやく
ふりがな文庫
“
脉
(
みやく
)” の例文
一「セカンド」は
大抵
(
たいてい
)
脉
(
みやく
)
の
一動
(
いちどう
)
に
同
(
おな
)
じ。
扨
(
さて
)
時計
(
とけい
)
の
盤面
(
ばんめん
)
を十二に
分
(
わか
)
ち、
短針
(
たんしん
)
は
一晝夜
(
いつちうや
)
に二
度
(
ど
)
づゝ
廻
(
まは
)
り、
長針
(
ちやうしん
)
は二十四
度
(
ど
)
づゝ
廻
(
まは
)
る
仕掛
(
しかけ
)
にせり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
飮
(
の
)
め命が大事と思はば村井が門も通るなと
雜言
(
ざふごん
)
にも
言
(
い
)
ひ
觸
(
ふら
)
しける程に
追々
(
おひ/\
)
に
全治
(
ぜんぢ
)
病人迄
(
びやうにんまで
)
も皆
轉藥
(
てんやく
)
をなし
誰
(
たれ
)
一人
脉
(
みやく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼
(
かれ
)
は
普通
(
ふつう
)
の
場合
(
ばあひ
)
の
樣
(
やう
)
に
病人
(
びやうにん
)
の
脉
(
みやく
)
を
取
(
と
)
つて、
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
自分
(
じぶん
)
の
時計
(
とけい
)
を
見詰
(
みつ
)
めてゐた。それから
黒
(
くろ
)
い
聽診器
(
ちやうしんき
)
を
心臟
(
しんざう
)
の
上
(
うへ
)
に
當
(
あ
)
てた。それを
丁寧
(
ていねい
)
に
彼方
(
あちら
)
此方
(
こちら
)
と
動
(
うご
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれどもみのるは自分の心の
脉
(
みやく
)
を一とつ/\調べて見る樣なはつきりした氣分で、自分の頭の上に乘しかゝつてくる闇の力の下に俯向いて、しばらく考へてゐた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
其
(
それ
)
も
道理
(
だうり
)
よ、
血
(
ち
)
も
通
(
かよ
)
はない、
脉
(
みやく
)
もない、
魂
(
たましひ
)
のない、たかゞ
木屑
(
きくづ
)
の
木像
(
もくざう
)
だ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
併
(
しか
)
し、それは無駄なことでした、騷ぎの後でドカドカと部屋の中へ入つた人達は、多かれ少なかれ、血に塗れないものはなく、わけても一番先に飛び込んで、まだ
脉
(
みやく
)
の殘つてゐるお君を抱き上げた
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
脉
(
みやく
)
をとる看護婦の手の
悲しき玩具
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「働くつて何をするんだい。君はもう駄目ぢやないか。君こそ僕よりも
脉
(
みやく
)
がない。」
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
さうかといつて、
此
(
この
)
情熱
(
じやうねつ
)
を
焚
(
や
)
き
盡
(
つく
)
す
程
(
ほど
)
の
烈
(
はげ
)
しい
活動
(
くわつどう
)
には
無論
(
むろん
)
出會
(
であ
)
はなかつた。
彼
(
かれ
)
の
血
(
ち
)
は
高
(
たか
)
い
脉
(
みやく
)
を
打
(
う
)
つて、
徒
(
いたづ
)
らにむづ
痒
(
がゆ
)
く
彼
(
かれ
)
の
身體
(
からだ
)
の
中
(
なか
)
を
流
(
なが
)
れた。
彼
(
かれ
)
は
腕組
(
うでぐみ
)
をして、
坐
(
ゐ
)
ながら
四方
(
しはう
)
の
山
(
やま
)
を
眺
(
なが
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
平次は縁側を通るのをつかまへて、
脉
(
みやく
)
を引きました。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
脉
部首:⾁
9画
“脉”を含む語句
血脉
気脉
頸動脉
代脉
山脉
火脉
火山脉
静脉
銅脉
脉膊
脉搏
脉所
脉々
一脉
大動脉
地脉
右頸動脉
動脉瘤
乱脉