“聞(きけ)” の例文
巡(めぐ)らし段々(だん/\)聞(きけ)ば丁山小夜衣の兩人共に追々(おひ/\)全盛(ぜんせい)に成て朝夕(あしたゆふべ)に通ひ來る客も絶間(たえま)なく吉原にても今は一二と呼るゝとの噂(うは)さを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「おとつゝあ聾(つんぼ)だから聞(きけ)えねんだ、おとつゝあ呉(く)ろうつと俺(お)れ見(み)てえに呶鳴(どな)つて見(み)ろ、そんでなけれ耳(みゝ)引張(ひツぱつ)てやれ」
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
兎狩(がり)いたし候處、勝(すぐれ)たる散歩に相叶、洋醫も大に悦び、雨降(ふり)には劒術をいたし候歟(か)、又は角力を取候歟(か)、何歟(か)右等の力事(ちからごと)をいたし候樣申聞(きけ)候得共、是は相調(かなひ)不レ申段相答候へば
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
其江戸の元日を聞(きけ)ば縉紳朱門(しんしんしゆもん)の㕝(こと)はしらず、市中(しちゆう)は千門(もん)万戸(こ)千歳(ちとせ)の松をかざり、直(すぐ)なる 御代(みよ)の竹をたて、太平の七五三(しめ)を引たるに、新年(しんねん)の賀客(れいしや)麻上下の肩(かた)をつらねて往来(ゆきゝ)するに万歳もうちまじりつ。
おどろかすと聞しが夫(それ)へは詣でず此宿(このしゆく)より上の諏訪はまだ三里もありと聞(きけ)ばなり正午(ひる)少し過るころ下諏訪の温泉宿龜屋に着く一浴して快と賞し鯉鯰(なまづ)などにて小酌しながら偖(さて)も今日半日の勞(つか)れの恐しさよ小敵と見て侮りたる故此敗(このはい)は取りしならん是よりは愼みて一里の道も百里を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
認(したゝ)め吉三郎盜賊人殺しに相違(さうゐ)なき旨(むね)訴(うつた)へんとて番頭へも其趣(そのおもぶ)き申聞(きけ)ければ妻のお蔦(つた)は夫(をつと)を諫(いさ)め吉三郎は勿々(なか/\)然樣(さやう)の事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其江戸の元日を聞(きけ)ば縉紳朱門(しんしんしゆもん)の㕝(こと)はしらず、市中(しちゆう)は千門(もん)万戸(こ)千歳(ちとせ)の松をかざり、直(すぐ)なる 御代(みよ)の竹をたて、太平の七五三(しめ)を引たるに、新年(しんねん)の賀客(れいしや)麻上下の肩(かた)をつらねて往来(ゆきゝ)するに万歳もうちまじりつ。
以て私しへ仰せ聞(きけ)らるゝやと申立るを越前守殿聞(きか)れ默(だま)れ長庵其砌(みぎ)りは確然(しか)とした證據人の無(なか)りし故なり此度は其節(せつ)の證據人と對決申し付る間其時有無(うむ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)