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突飛
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とつぴ
ふりがな文庫
“
突飛
(
とつぴ
)” の例文
をとつひの夜平山が来て、
用人
(
ようにん
)
野々村次平に取り次いで
貰
(
もら
)
つて、
所謂
(
いはゆる
)
一大事の
訴
(
うつたへ
)
をした時、跡部は急に思案して、
突飛
(
とつぴ
)
な手段を取つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
田村君は詩人、文學者から蟹の鑵詰製造家に變つたり、鑵詰屋からまた明き家買ひ占め屋に化けたりするほど、
突飛
(
とつぴ
)
な勇氣を
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
『それは
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
、
終
(
しま
)
ひから
復
(
ま
)
た
始
(
はじ
)
めに
還
(
かへ
)
るのには
何
(
ど
)
うしたら
可
(
い
)
いの?』と
愛
(
あい
)
ちやんが
突飛
(
とつぴ
)
なことを
訊
(
たづ
)
ねました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
却つてこの氣紛れなふるまひに
相應
(
ふさは
)
しく、靜かに沈默をつゞけてゐることは、私を都合のいゝ位置に置いた。それにこの振舞の
突飛
(
とつぴ
)
さには、ちよいと味ひがあつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
けれども
親
(
おや
)
から
傳
(
つた
)
はつた
抱一
(
はういつ
)
の
屏風
(
びやうぶ
)
を
一方
(
いつぱう
)
に
置
(
お
)
いて、
片方
(
かたはう
)
に
新
(
あた
)
らしい
靴
(
くつ
)
及
(
およ
)
び
新
(
あた
)
らしい
銘仙
(
めいせん
)
を
並
(
なら
)
べて
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ると、
此
(
この
)
二
(
ふた
)
つを
交換
(
かうくわん
)
する
事
(
こと
)
が
如何
(
いか
)
にも
突飛
(
とつぴ
)
で
且
(
かつ
)
滑稽
(
こつけい
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
所詮
永
(
なが
)
い間の空想を實現させたので、無論父にも
義母
(
はゝ
)
にも無斷だ。彼は此の
突飛
(
とつぴ
)
極
(
きは
)
まる行動に、勝見の一
家
(
け
)
をまごつかせて、
年來
(
ねんらい
)
耐へに耐へた
小欝憤
(
せうゝぷん
)
の幾分を
漏
(
も
)
らしたのである。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
たゞ
History
(
ヒストリ
)
of
(
オフ
)
Gambling
(
ガムブリング
)
(
博奕史
(
ばくえきし
)
)と
云
(
い
)
ふのが、
殊更
(
ことさら
)
に
美裝
(
びさう
)
して、
一番
(
いちばん
)
眞中
(
まんなか
)
に
飾
(
かざ
)
られてあつたので、それが
幾分
(
いくぶん
)
か
彼
(
かれ
)
の
頭
(
あたま
)
に
突飛
(
とつぴ
)
な
新
(
あたら
)
し
味
(
み
)
を
加
(
くは
)
へた
丈
(
だけ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたし
)
は
兎
(
うさぎ
)
の
穴
(
あな
)
を
下
(
お
)
りて
來
(
こ
)
なければ
好
(
よ
)
かつた——でも——でも——
奇妙
(
きめう
)
だわ、こんな
生活
(
せいくわつ
)
!これから
何
(
ど
)
うなるのかしら!
私
(
わたし
)
は
何時
(
いつ
)
もお
伽噺
(
とぎばなし
)
を
讀
(
よ
)
む
度
(
たび
)
に、
有
(
あ
)
りさうにもない
突飛
(
とつぴ
)
な
事
(
こと
)
ばかり
想像
(
さうざう
)
するのよ
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
“突飛”の意味
《名詞》
出し抜けなこと。思いもよらないこと。
考えなどが奇抜なこと。
(出典:Wiktionary)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
飛
常用漢字
小4
部首:⾶
9画
“突飛”で始まる語句
突飛物
突飛千万