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穴倉
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あなぐら
ふりがな文庫
“
穴倉
(
あなぐら
)” の例文
「御主人はこの中へ降りてみて下さい。中には三万両の小判があるはずだ。
穴倉
(
あなぐら
)
はちょうど池の下になっているでしょう」
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「吾輩は、司令部の
穴倉
(
あなぐら
)
へ、こいつを隠して置こうと思う。司令官に報告しないつもりじゃから、
監禁
(
かんきん
)
の点は、君だけの胸に畳んで置いてくれ給え」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
表面に現われた財産も少ないものではないが、先祖以来、
穴倉
(
あなぐら
)
に隠して置く金の
塊
(
かたまり
)
は
莫大
(
ばくだい
)
なものだという
噂
(
うわさ
)
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
は、その
酒
(
さけ
)
の
種子
(
たね
)
を
絶
(
た
)
やしてはならないといって、
珍
(
めずら
)
しく、いい
色
(
いろ
)
に、いい
味
(
あじ
)
に、できた
酒
(
さけ
)
をびんにいれて、
地
(
ち
)
の
下
(
した
)
の
穴倉
(
あなぐら
)
の
中
(
なか
)
に、しまってしまいました。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、こんどもお
百姓
(
ひゃくしょう
)
は
穴倉
(
あなぐら
)
へ行って、おかあさんに
相談
(
そうだん
)
をかけました。おかあさんは
笑
(
わら
)
って
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
それより
洞中
(
どうちゆう
)
の
造船所
(
ぞうせんじよ
)
内
(
ない
)
を
殘
(
のこ
)
る
隈
(
くま
)
なく
見物
(
けんぶつ
)
したが、ふと
見
(
み
)
ると、
洞窟
(
どうくつ
)
の
一隅
(
いちぐう
)
に、
岩
(
いわ
)
が
自然
(
しぜん
)
に
刳
(
えぐ
)
られて、
大
(
だい
)
なる
穴倉
(
あなぐら
)
となしたる
處
(
ところ
)
、
其處
(
そこ
)
に、
嚴重
(
げんぢう
)
なる
鐵
(
てつ
)
の
扉
(
とびら
)
が
設
(
まう
)
けられて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
みし/\と
段階子
(
だんばしご
)
を
上
(
あが
)
つて来るのが、底の知れない天井の下を、
穴倉
(
あなぐら
)
から
迫上
(
せりあが
)
つて来るやうで、ぱつぱつと
呼吸
(
いき
)
を吹く
状
(
さま
)
に、十能の火が真赤な脈を打つた……
冷
(
ひややか
)
な風が
舞込
(
まいこ
)
むので。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
たま/\其
中
(
なか
)
に這入つて見ると、
穴倉
(
あなぐら
)
の
下
(
した
)
で半年余りも光線の圧力の試験をしてゐる野々宮君の様な人もゐる。野々宮君は頗る質素な
服装
(
なり
)
をして、
外
(
そと
)
で逢へば電燈会社の技手位な格である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「御主人はこの中へ降りて見て下さい。中には三萬兩の小判がある筈だ。
穴倉
(
あなぐら
)
は丁度池の下になつて居るでせう」
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それにしてもこのままおけば、いつか
役人
(
やくにん
)
の目にふれるに
違
(
ちが
)
いありません。お
百姓
(
ひゃくしょう
)
はいろいろ
考
(
かんが
)
えたあげく、
床
(
ゆか
)
の下に
穴倉
(
あなぐら
)
を
掘
(
ほ
)
って、その中におかあさんをかくしました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
例によって香港の地下三百メートルに
設
(
もう
)
けられたる
穴倉
(
あなぐら
)
の中にその別荘があるのであった。
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
幸三
(
こうぞう
)
は、これを
見
(
み
)
て、ガードの
方
(
ほう
)
を
仰
(
あお
)
ぎますと、
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
には、
高架鉄道
(
こうかてつどう
)
のレールが
走
(
はし
)
っていて、
長
(
なが
)
い
堤
(
つつみ
)
がつづいていました。そして、
堤
(
つつみ
)
の
下
(
した
)
には、
穴倉
(
あなぐら
)
のようになって、
倉庫
(
そうこ
)
が
並
(
なら
)
んでいました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
不意に
穴倉
(
あなぐら
)
へ
落
(
お
)
ちた様な心持がした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで、そっと
穴倉
(
あなぐら
)
へ行って、おふれの出たことを
詳
(
くわ
)
しく
話
(
はな
)
しますと、おかあさんは
笑
(
わら
)
って
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
(あぶない。このままでは殺される。どうかして逃げだしたい。
穴倉
(
あなぐら
)
へつづくあの下り口まで、うまくたどりつけるだろうか。下り口の戸を開くまで、死なないでいるかしらん)
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さあ、ここはどんなところかと、八木少年は、すばやく
身構
(
みがま
)
えをして、ぐるっと四方八方をにらみまわした。そこは一坪ばかりの円形の
穴倉
(
あなぐら
)
になっていた。そこから一方へトンネルがつづいていた。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ふしぎな人物だ。そして、あの
穴倉
(
あなぐら
)
の中でなにをしているのかね」
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
穴
常用漢字
小6
部首:⽳
5画
倉
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“穴倉”で始まる語句
穴倉式