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痛
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ひど
ふりがな文庫
“
痛
(
ひど
)” の例文
粗末な造作なので、私のゐる部屋の上に當る寢室では、三人の兄弟が半分怒つたり、半分ふざけてゐるらしく、どすん/\と
痛
(
ひど
)
い足音を響かせた。
小さき影
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
と是から血を出し、
我
(
わが
)
姓名の下へ
捺
(
お
)
すとは
痛
(
ひど
)
い事をしたもので、ちょいと切って、えゝと
捺
(
や
)
るので、
忌
(
いや
)
な事であります。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼女は
痛
(
ひど
)
く才の勝つた女で、
屹度
(
きつと
)
一生のうちに郷里の人の驚くやうな女になつてやらねば、とは束の間も彼女の胸に斷えたことのない祈願であつた。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
本職の文壇人として、舞台あるいは幕裏のあるいは
楽屋
(
がくや
)
の人間として扱われるのを
痛
(
ひど
)
くイヤがっていた。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「まア
痛
(
ひど
)
いこと! それで
貴下
(
あなた
)
はどうなさいました。」とお正の眼は
最早
(
もう
)
潤んでいる。
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
『これ、
水兵
(
すいへい
)
、
少年
(
せうねん
)
は
痛
(
ひど
)
く
疲勞
(
つかれ
)
て
居
(
を
)
る、あまり
騷
(
さわ
)
いではいかぬ』と
打笑
(
うちえ
)
みつゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何
(
なに
)
か
怒
(
おこ
)
つて
居
(
ゐ
)
らつしやるんぢやアなからうかてつて、
痛
(
ひど
)
く
彼婦
(
あのこ
)
が心配してえるんですよ、ナニお
前
(
まへ
)
は
失策
(
しくじ
)
る
気遣
(
きづかひ
)
はないよ、アノ
時
(
とき
)
奥
(
おく
)
の
見通
(
みとほ
)
しに
来
(
き
)
てエたのは
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
するとその翌る晩、十一時過ぎに安成が来て、「大杉が
行方不明
(
ゆくえふめい
)
となりました、」と
痛
(
ひど
)
く
昂奮
(
こうふん
)
して
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
名
(
な
)
は
稻妻
(
いなづま
)
といつて、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
秘藏
(
ひぞう
)
の
犬
(
いぬ
)
の
由
(
よし
)
、
形
(
かたち
)
は
犢牛
(
こうし
)
程
(
ほど
)
巨大
(
おほき
)
く、
毛
(
け
)
の
眞黒
(
まつくろ
)
な、
尾
(
を
)
のキリヽと
卷上
(
まきあが
)
つた、
非常
(
ひじやう
)
に
逞
(
たく
)
ましき
犬
(
いぬ
)
で、それが
痛
(
ひど
)
く
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つて、
始終
(
しじゆう
)
『
稻妻
(
いなづま
)
や/\。』と
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
新知識を振廻すものがあると
痛
(
ひど
)
く
癪
(
しゃく
)
に
触
(
さわ
)
るらしく、独逸語や
拉丁
(
ラテン
)
語を知っていたって端唄の文句は解るまいと
空嘯
(
そらうそぶ
)
いて、「君、和田平の
鰻
(
うなぎ
)
を食った事があるかい?」などと
敵
(
かたき
)
を討ったもんだ。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
処で、此「ドール」といふ奴は
痛
(
ひど
)
く人間を嫌つて決して影を見せないさうだが、敏捷活溌で頗る猟が上手である。豹のやうな木に登るものや象のやうな図抜けて大きな
身幹
(
づうたい
)
のものゝ外は何でも捕る。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
“痛(痛み)”の解説
本記事では神学、哲学、文学等々で扱われている痛みあるいは苦痛 (いずれも pain)を扱う。
痛みについては、(医師などばかりでなく)哲学者や神学者などもしばしば論じてきた。近年では、人間の経験(や現象)というものが持つ基本的な性質に関して哲学的な議論を行うときや、クオリアについて論じる時などに、しばしば言及されている。
(出典:Wikipedia)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
“痛”を含む語句
痛痒
苦痛
悲痛
頭痛
疼痛
痛所
痛々
心痛
手痛
痛苦
腹痛
痛快
痛事
痛入
痛恨
痛切
歯痛
頭痛膏
痛足
痛心
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