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未熟
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みじゅく
ふりがな文庫
“
未熟
(
みじゅく
)” の例文
それから
私
(
わたくし
)
は
未熟
(
みじゅく
)
な
自分
(
じぶん
)
にできる
限
(
かぎ
)
りの
熱誠
(
ねっせい
)
をこめて、
三浦
(
みうら
)
の
土地
(
とち
)
が
災厄
(
さいやく
)
から
免
(
まぬが
)
れるようにと、
竜神界
(
りゅうじんかい
)
に
祈願
(
きがん
)
を
籠
(
こ
)
めますと
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「いや、
私
(
わたし
)
は、まだ
未熟
(
みじゅく
)
でございます。あなたの
足
(
あし
)
もとへもまいりません。」と、
乙
(
おつ
)
は、
謙遜
(
けんそん
)
して、
答
(
こた
)
えました。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
未熟
(
みじゅく
)
ながらも妾が代りて師匠となりいかにもして彼が望みを達せしめんと欲する
也
(
なり
)
、汝等が知る所に
非
(
あら
)
ず
疾
(
と
)
くこの場を去るべしと
毅然
(
きぜん
)
として云い放ちければ
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
敵に怨みをふくむような小さい
歪
(
ゆが
)
んだ
憤念
(
ふんねん
)
ではない。自分の
未熟
(
みじゅく
)
に対する
憤
(
いきどお
)
りだった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あるいは人を苦しめてなお
蓄財
(
ちくざい
)
することがあるにしても、その人よりも社会の制度が不完全ならびに
輿論
(
よろん
)
がまだ
未熟
(
みじゅく
)
にして、富者といわんよりは
富貴
(
ふうき
)
の義務を自覚しないことを難じたい。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
などは
修行
(
しゅぎょう
)
も
未熟
(
みじゅく
)
、それに
人情味
(
にんじょうみ
)
と
言
(
い
)
ったようなものが、まだまだ
大
(
たい
)
へんに
強過
(
つよす
)
ぎて、
思
(
おも
)
い
切
(
き
)
ってきびしい
躾
(
しつけ
)
を
施
(
ほどこ
)
す
勇気
(
ゆうき
)
のないのが
何
(
なに
)
よりの
欠点
(
けってん
)
なのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「そんなら、あなたは、
私
(
わたし
)
の
未熟
(
みじゅく
)
な
芸
(
げい
)
をどこかでごらんくだされましたか……。」と、たずねました。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
未熟
(
みじゅく
)
ではあるが、兄の刀も、そう
鈍作
(
どんさく
)
でないことは、お認めになったろうな』
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
失明の後に始めて
味到
(
みとう
)
したいつもお師匠様は
斯道
(
しどう
)
の天才であられると口では云っていたもののようやくその真価が分り自分の
技倆
(
ぎりょう
)
の
未熟
(
みじゅく
)
さに比べて余りにも
懸隔
(
けんかく
)
があり過ぎるのに驚き今までそれを
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それが
守護霊
(
しゅごれい
)
というものの
役目
(
やくめ
)
で、あなたの
生活
(
せいかつ
)
は
同時
(
どうじ
)
に
又
(
また
)
大体
(
だいたい
)
私
(
わたくし
)
の
生活
(
せいかつ
)
でもあったのです。
私
(
わたくし
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
が
未熟
(
みじゅく
)
なばかりに、
随分
(
ずいぶん
)
あなたにも
苦労
(
くろう
)
をさせました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
……どうぞ
芸
(
げい
)
は、
未熟
(
みじゅく
)
ですが、
遠
(
とお
)
いところからきていると
思
(
おも
)
ってかわいがってやってください。
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「……ふウむ、一番
未熟
(
みじゅく
)
というか」
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
甲
(
こう
)
さん、
私
(
わたし
)
も、じつは、
西
(
にし
)
の
都
(
みやこ
)
へまいって、あなたの
芸
(
げい
)
を
見
(
み
)
てすっかり
驚
(
おどろ
)
いてしまいました。そして、
世間
(
せけん
)
がもてはやすのもあたりまえだと、
自分
(
じぶん
)
の
未熟
(
みじゅく
)
を
恥
(
は
)
ずかしく
思
(
おも
)
ったのでした。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして、
未熟
(
みじゅく
)
な
三味線
(
しゃみせん
)
を
弾
(
ひ
)
いて、
人
(
ひと
)
さまに
聞
(
き
)
かして、いくらかなりとお
金
(
かね
)
をもらおうと
思
(
おも
)
うのでありますが、だれも、
見返
(
みかえ
)
るものがない。
考
(
かんが
)
えれば、それがほんとうなのかもしれません。
ある冬の晩のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そう
思
(
おも
)
うと、たとえ
自分
(
じぶん
)
の
芸
(
げい
)
は
未熟
(
みじゅく
)
ながら、
考
(
かんが
)
えずにいられようか、
平常
(
ふだん
)
はたんすや、
行李
(
こうり
)
の
中
(
なか
)
へしまいこまれて、お
気
(
き
)
にいらなければ、そのまま
虫
(
むし
)
にくわれ、
永久
(
えいきゅう
)
に
捨
(
す
)
てられるのである。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
未
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
熟
常用漢字
小6
部首:⽕
15画
“未熟”で始まる語句
未熟者