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振放
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ふりはな
ふりがな文庫
“
振放
(
ふりはな
)” の例文
先祖以来、
田螺
(
たにし
)
を
突
(
つっ
)
つくに
錬
(
きた
)
へた口も、さて、がつくりと参つたわ。お
庇
(
かげ
)
で
舌
(
した
)
の根が
弛
(
ゆる
)
んだ。
癪
(
しゃく
)
だがよ、
振放
(
ふりはな
)
して
素飛
(
すっと
)
ばいたまでの事だ。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
気が
注
(
つ
)
いて見ると、自分の手は獣のような重太郎に握られていた。驚いて
振放
(
ふりはな
)
して
起上
(
おきあが
)
ると、重太郎は再び
其
(
その
)
手を掴んだ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
奪
(
うばは
)
んとなすにぞ又七は長助に
聲
(
こゑ
)
を掛け
盜人々々
(
ぬすびと/\
)
と
呼
(
よば
)
はりければ長助は
先刻
(
せんこく
)
より
外
(
ほか
)
一人の男と
組合
(
くみあひ
)
居
(
ゐ
)
たるが此聲を聞て金を
取
(
とら
)
れては
大變
(
たいへん
)
と
振放
(
ふりはな
)
し又七の
懷中
(
くわいちう
)
へ手を
入
(
いれ
)
たる男の
横面
(
よこつら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
を
起
(
おこ
)
して
下
(
くだ
)
され、
何故
(
なぜ
)
か
身躰
(
からだ
)
が
痛
(
いた
)
くてと
言
(
い
)
ふ、それは
何時
(
いつ
)
も
氣
(
き
)
の
立
(
た
)
つまゝに
驅出
(
かけいだ
)
して
大
(
だい
)
の
男
(
をとこ
)
に
捉
(
とら
)
へられるを、
振放
(
ふりはな
)
すとて
恐
(
おそ
)
ろしき
力
(
ちから
)
を
出
(
だ
)
せば
定
(
さだ
)
めて
身
(
み
)
も
痛
(
いた
)
からう
生疵
(
なまきず
)
も
處々
(
ところ/″\
)
にあるを
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何者か知らぬが、不意に庭から飛び込んで来たので、忠一は早くも
其
(
そ
)
の
背後
(
うしろ
)
から
組付
(
くみつ
)
いた。重太郎は
焦
(
いら
)
って
振放
(
ふりはな
)
そうと試みたが、
此方
(
こなた
)
も多少は柔道の心得があった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
持ちたる故
隨分
(
ずゐぶん
)
用心
(
ようじん
)
はすれども
白晝
(
ひるひなか
)
の事なれば何心なく
歩行
(
あゆみ
)
來
(
きた
)
りし所
手拭
(
てぬぐひ
)
にて顏を
包
(
つゝ
)
みたる大の男三人
現
(
あら
)
はれ
出
(
いで
)
突然
(
ゆきなり
)
又七に
組付
(
くみつく
)
故
(
ゆゑ
)
又七は驚きながら
振放
(
ふりはな
)
さんと
爲
(
す
)
る所を一人の男
手
(
て
)
を
指込
(
さしこ
)
み
懷中
(
くわいちう
)
の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お葉は驚いて慌てて
振放
(
ふりはな
)
した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
“振”で始まる語句
振
振舞
振返
振袖
振向
振顧
振分
振廻
振翳
振子