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惡
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あし
ふりがな文庫
“
惡
(
あし
)” の例文
新字:
悪
掛て飴色網代に
仕立
(
したて
)
しは此伊賀亮が計ひなり如何に越前守此儀
惡
(
あし
)
かるべきやと
問詰
(
とひつめ
)
れば越前守は言葉なく無念に
思
(
おも
)
へども理の當然なれば齒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あり勝ちの夫婦喧嘩ですから、どうか
惡
(
あし
)
からず」と云つて、若いが、こんな場合だけに血の氣の失せたやうな顏で笑つた。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
悦ぶ孝といふべし
生知
(
せいち
)
の君子
九皋
(
きうかう
)
に鳴て聲天にきこゆる鶴殿を
惡
(
あし
)
くも見あやまり狡才猾智の人とせしこそ
悔
(
くや
)
しけれ誠や馬を相して痩たるに失ひ人を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
予は自らも餘りに我儘にして人づき
惡
(
あし
)
き事を知れど、不思議にもわが我儘を許して長く變らぬ僅少の親しき友を有せる事を思ふ毎に限り無く嬉しき心地して胸の躍るを覺ゆ。
貝殻追放:008 「その春の頃」の序
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
惡
(
あし
)
き歌の例を前に擧げたれば善き歌の例をこゝに擧げ可申候。惡き歌といひ善き歌といふも四つや五つばかりを擧げたりとて愚意を盡すべくも候はねど無きには勝りてんと
聊
(
いささ
)
か
列
(
つら
)
ね申候。
歌よみに与ふる書
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
榮燿
(
ええう
)
に
暮
(
くら
)
すやに
相見
(
あひみ
)
え
候
(
さふらふ
)
、さるにても
下男
(
げなん
)
下女
(
げぢよ
)
どもの
主人
(
しゆじん
)
を
惡
(
あし
)
ざまに
申
(
まを
)
し、
蔭言
(
かげごと
)
を
申
(
まを
)
さぬ
家
(
いへ
)
とては
更
(
さら
)
になく、また
親子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
相親
(
あひしたし
)
み、
上下
(
しやうか
)
和睦
(
わぼく
)
して
家内
(
かない
)
に
波風
(
なみかぜ
)
なく、
平和
(
へいわ
)
に
目出度
(
めでた
)
きところは
稀
(
まれ
)
に
候
(
さふらふ
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
遣
(
つかは
)
す夫にて皆々
不肖
(
ふせう
)
致せと白洲の外に控へ居たる一人の男を
呼出
(
よびいだ
)
されしに久しく日の目を見ざりしと見え
顏色
(
かほいろ
)
は
惡
(
あし
)
けれ共
能
(
よく
)
肥太
(
こえふと
)
りたりイザ此者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「どうせ、廣告はせんでも、田舍者には決つてをるのぢや。どうか、田舍者でも
惡
(
あし
)
からず——さア、うは髯の先生、五分刈りの旦那、一杯どうです」
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
見るが如し所によりて
囃
(
はや
)
し
詞
(
ことば
)
の斯く變るは面白し此の
外
(
ほ
)
かにいろ/\歌あれど今作り添へたるものにて卑俗聽くに
堪
(
たへ
)
ず諸國風俗唄の古きにはよきが多し是等取調べて
惡
(
あし
)
きは捨てよきを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
させ
同道
(
どうだう
)
して江戸表へ出んと其身も
支度
(
したく
)
に及びける母は
豫
(
かね
)
て
覺悟
(
かくご
)
とは言ながら
頻
(
しき
)
りに泪にかき
昏
(
くれ
)
て娘の文を近く
招
(
まね
)
き
今更
(
いまさら
)
云迄もなけれど
惡
(
あし
)
き病を請ぬ樣に心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
收めたり
夜具
(
よるのもの
)
も清くして取扱ひ丁寧なり
寐衣
(
ねまき
)
とて
袷
(
あはせ
)
を
出
(
いだ
)
したれど我はフラネルの
單衣
(
ひとへ
)
あればこれにて寐んと一枚を戻せしにいかに
惡
(
あし
)
くは聞取りけん此袷
汚
(
きたな
)
しと退けしと思ひ忽ち持ち行きて換へ來りしを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
惡
部首:⼼
12画
“惡”を含む語句
惡戲
惡戯
惡氣
惡臭
惡漢
意地惡
惡寒
惡業
善惡
惡計
折惡
惡巧
惡口
惡魔
憎惡
惡者
好惡
惡事
惡感
惡賢
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