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心懸
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こゝろがけ
ふりがな文庫
“
心懸
(
こゝろがけ
)” の例文
見て
逃
(
にげ
)
出し御奉行所へ
駈込
(
かけこま
)
んと
心懸
(
こゝろがけ
)
てぞ居たりける又宅番に當りし長屋の者共
代々
(
かはる/″\
)
に來りては
閑
(
ひま
)
に任せて
噂
(
うはさ
)
をなすに當座
利合
(
りあひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
茲
(
こゝ
)
に
件
(
くだん
)
の
娘
(
むすめ
)
たるや、
今
(
いま
)
もお
話
(
はなし
)
した
通
(
とほ
)
り、
吉原
(
よしはら
)
に
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
を
恥
(
はぢ
)
とし、
待合
(
まちあひ
)
を
出
(
だ
)
す
事
(
こと
)
を
厭
(
いや
)
だと
云
(
い
)
つた
心懸
(
こゝろがけ
)
なんだから、まあ
傍
(
はた
)
から
勸
(
すゝ
)
めても、
結綿
(
いひわた
)
なんぞに
結
(
い
)
はうよりは
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
西日の
室
(
むろ
)
のやうな部屋に歸るのは氣が進まなかつたが、會社に居る時間も辛かつた。
心懸
(
こゝろがけ
)
が惡くて、未だに
間着
(
あひぎ
)
の紺サアジを着て、汗みどろになつて居たのである。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
宝がないから仏の力を
以
(
もっ
)
て金を貸してくれろと云った所が、
釋迦
(
しゃか
)
がそれは誠に
心懸
(
こゝろがけ
)
の
尊
(
とうと
)
い事じゃと云って貸したのが
即
(
すなわ
)
ちこのお経じゃ、又
御札
(
おふだ
)
をやるから
方々
(
ほう/″\
)
へ
貼
(
は
)
って置いて
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
望
(
のぞみ
)
立身を
心懸
(
こゝろがけ
)
候
心底
(
しんてい
)
には候はず左樣の存じ
寄
(
より
)
あらば何とて今日御役宅へ
御密談
(
おみつだん
)
に參り可申や
配下
(
はいか
)
の身として
御重役
(
ごぢうやく
)
の
不首尾
(
ふしゆび
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
藝者にはまだしも、身の上の哀れがともなつてゐる丈いゝところもあるが、しかし大概は
心懸
(
こゝろがけ
)
が惡く、さも贅澤な育ちをして來たやうな顏をして、得意さうなのが不滿だつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
予
(
かね
)
て神原や松蔭はお
妾腹附
(
めかけばらづき
)
で、どうも
心懸
(
こゝろがけ
)
が
善
(
よ
)
くない奴と、父も
頻
(
しき
)
りに心配いたしていたが、成程
然
(
そ
)
うかも知れぬ、それでは棄置かれんと、それから二人が手紙を志す
方
(
かた
)
へ送りました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
右
(
みぎ
)
相濟
(
あひすみ
)
屑屋長八は娘お幸の
戻
(
もど
)
りしを喜び
頓
(
やが
)
て
聟
(
むこ
)
を
娶
(
とり
)
て小切店に
商賣替
(
しやうばいがへ
)
をなし家内益々
繁昌
(
はんじやう
)
しけるとぞ又大橋文右衞門は
心懸
(
こゝろがけ
)
天晴
(
あつぱれ
)
なる者に
付
(
つき
)
目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
仮令
(
たとえ
)
何様
(
どん
)
な下役小禄でも
主取
(
しゅうと
)
りをして家名を立てたい
心懸
(
こゝろがけ
)
もござりますが、これという
知己
(
しるべ
)
もなく、
手蔓等
(
てづるとう
)
もないことで、
先達
(
せんだっ
)
て權六に会いまして、これ/\だと承わり、お前は
羨
(
うらやま
)
しい事で
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遠山の苗字を継いでもと
米搗
(
こめつき
)
をしていた身の上の者が
大禄
(
たいろく
)
を取るようになったも、全くお前の
心懸
(
こゝろがけ
)
が良いので自然に左様な事になったので、拙者などは早く親に別れるくらいな不幸の生れゆえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
懸
常用漢字
中学
部首:⼼
20画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許