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後刻
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のち
ふりがな文庫
“
後刻
(
のち
)” の例文
腹も立たずか言譯しながら
後刻
(
のち
)
に後刻にと行過るあとを、一寸舌打しながら見送つて後にも無いもんだ來る氣もない癖に
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
また出て
失
(
う
)
しょうと思いやあがって、へん、そう旨くはゆかないてや、ちっとの
間
(
ま
)
の辛抱だ。
後刻
(
のち
)
に来て一所に寝てやる。ふむ、痛いか
様
(
ざま
)
を見ろ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「吉里さん、
後刻
(
のち
)
に遊びにおいでよ」と、小万は言い捨てて障子をしめて、東雲の座敷へ急いで行ッてしまった。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
後刻
(
のち
)
ともいわさず、今が今という速急な話……こうして
困
(
こう
)
じ果てて考えている時間さえも今の人の話の容子では
危
(
あぶ
)
ないほどのこと……ハテ、どうしたものかと考えた所で師匠は留守
幕末維新懐古談:33 蠑螺堂百観音の成り行き
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
ムヽ五兩と云ては
吾儕
(
おれ
)
の身では大金ながら
後刻
(
のち
)
までに
急度
(
きつと
)
調達
(
こしらへ
)
持
(
もつ
)
て
來
(
くる
)
が然して金の入用と
邪魔
(
じやま
)
の手段は如何いふ
解
(
わけ
)
か安心するため聞せてと云ば元益庄兵衞の耳の
邊
(
ほとり
)
へ口さし寄せ何事やらん
稍
(
やゝ
)
霎時
(
しばらく
)
私語
(
さゝやき
)
示
(
しめ
)
すを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
腹
(
はら
)
も
立
(
た
)
たずか
言譯
(
いひわけ
)
しながら
後刻
(
のち
)
に
後刻
(
のち
)
にと
行過
(
ゆきすぎ
)
るあとを、
一寸
(
ちよつと
)
舌打
(
したうち
)
しながら
見送
(
みおく
)
つて
後
(
のち
)
にも
無
(
な
)
いもんだ
來
(
く
)
る
氣
(
き
)
もない
癖
(
くせ
)
に
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
後刻
(
のち
)
に高田が来る
筈
(
はず
)
だから、この方はあれにくれてやって、金にするとしてまず
可
(
よ
)
しと。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
腹も立たずか言訳しながら
後刻
(
のち
)
に後刻にと
行過
(
ゆきすぎ
)
るあとを、
一寸
(
ちよつと
)
舌打しながら見送つて
後
(
のち
)
にも無いもんだ来る気もない癖に
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
後刻
(
のち
)
に
學校
(
がくかう
)
で
逢
(
あ
)
はうぜの
約束
(
やくそく
)
、
信如
(
しんによ
)
は
田町
(
たまち
)
の
姉
(
あね
)
のもとへ、
長吉
(
ちようきち
)
は
我家
(
わがや
)
の
方
(
かた
)
へと
行別
(
ゆきわか
)
れるに
思
(
おも
)
ひの
止
(
とゞ
)
まる
紅入
(
べにいり
)
の
友仙
(
ゆうぜん
)
は
可憐
(
いぢら
)
しき
姿
(
すがた
)
を
空
(
むな
)
しく
格子門
(
かうしもん
)
の
外
(
そと
)
にと
止
(
とゞ
)
めぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
臺處
(
だいどこ
)
へ抛り込んで置たら子細はあるまい、さあ履き替へて夫れをお出しと世話をやき、鼻緒の切れしを片手に提げて、それなら信さん行てお出、
後刻
(
のち
)
に學校で逢はうぜの約束
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
台処
(
だいどこ
)
へ
抛
(
ほを
)
り込んで置たら子細はあるまい、さあ履き替へてそれをお出しと世話をやき、鼻緒の切れしを片手に提げて、それなら信さん行てお
出
(
いで
)
、
後刻
(
のち
)
に学校で逢はうぜの約束
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“後刻”の意味
《名詞・形容動詞》
後程。後で。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世