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初夜
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しよや
ふりがな文庫
“
初夜
(
しよや
)” の例文
此海や
涯
(
はて
)
し知られね、この荒れや測り知られね、
初夜
(
しよや
)
過ぎて、また
後夜
(
ごや
)
かけて、闇ふかく
翼
(
はね
)
ふる千鳥、この雨を、また稲妻を、ひた濡れて乱るる千鳥。
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
枕
(
まくら
)
に
就
(
つ
)
いて
初夜
(
しよや
)
過
(
す
)
ぐる
頃
(
ころ
)
ほひより、
少
(
すこ
)
し
氣候
(
きこう
)
がゆるんだと
思
(
おも
)
ふと、
凡
(
およ
)
そ
手掌
(
てのひら
)
ほどあらうといふ、
俗
(
ぞく
)
に
牡丹
(
ぼたん
)
となづくる
雪
(
ゆき
)
が、しと/\と
果
(
はて
)
しもあらず
降出
(
ふりだ
)
して
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
かしこにいたり
松明
(
たいまつ
)
をあげてさしのぞき、
遙下
(
はるかした
)
にある
夫
(
をつと
)
にこゑかけ、いかにさむからん
初夜
(
しよや
)
もいつかすぎつらん、もはややめて
皈
(
かへ
)
り玉へ、
飯
(
まゝ
)
もあたゝかにして酒ももとめ
置
(
おき
)
たり、いざかへり玉ヘ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
東光院で
撞
(
つ
)
いたのであらう。
初夜
(
しよや
)
の鐘の音が、ゴーンと響いて來た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
聖
(
ひじ
)
り
世
(
よ
)
の
初夜
(
しよや
)
の
精進
(
さうじみ
)
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
▼ もっと見る
初夜
(
しよや
)
過ぎゆきし
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
初夜
(
しよや
)
過
(
す
)
ぎの
今頃
(
いまごろ
)
を
如何
(
いか
)
に
夏
(
なつ
)
の
川縁
(
かはべり
)
でも
人通
(
ひとどほ
)
りは
絶
(
た
)
えてない。
人
(
ひと
)
も
車
(
くるま
)
も、いづれ
列席
(
れつせき
)
したものばかりで、……
其
(
そ
)
の
前後
(
あとさき
)
の
車
(
くるま
)
の
中
(
なか
)
から、
彼
(
かれ
)
は
引外
(
ひきはづ
)
して、
此處
(
こゝ
)
に
入
(
はひ
)
つて
來
(
き
)
たのである。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
田末
(
たずゑ
)
わたる時雨の雨は
幽
(
かす
)
かながら
初夜
(
しよや
)
過ぎて出づる月のさやけさ
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それ、
自動車
(
じどうしや
)
が
來
(
き
)
たぜ、と
婦
(
をんな
)
まじりで、
道幅
(
みちはゞ
)
が
狹
(
せま
)
い、しば/\
縁臺
(
えんだい
)
を
立
(
た
)
つのだが、
俥
(
くるま
)
は
珍
(
めづ
)
らしいほどである。これから、
相乘
(
あひのり
)
——と
云
(
い
)
ふ
處
(
ところ
)
を。……おゝ、
銀河
(
あまのかは
)
が
見
(
み
)
える——
初夜
(
しよや
)
すぎた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“初夜”の意味
《名詞》
初夜(しょや、そや)
(しょや、そや)初めての夜。
(しょや、そや)戌の刻。その時刻に行う勤行。
(しょや)新婚の夫婦が初めて夜を共にすること。またその夜。
(出典:Wiktionary)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
“初”で始まる語句
初
初心
初々
初手
初夏
初春
初陣
初秋
初午
初旬