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今夜
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こよひ
ふりがな文庫
“
今夜
(
こよひ
)” の例文
今夜
(
こよひ
)
は満願とてかの橋にもいたり
殊更
(
ことさら
)
につとめて
回向
(
ゑかう
)
をなし鉦うちならして
念仏
(
ねんぶつ
)
しけるに、
皎々
(
けう/\
)
たる月
遽然
(
にはか
)
に
曇
(
くも
)
りて
朦朧
(
まうろう
)
たり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かく
清
(
いさぎよ
)
きものの、いかなれば
愚昧
(
ぐまい
)
六四
貪酷
(
どんこう
)
の人にのみ
集
(
つど
)
ふべきやうなし。
今夜
(
こよひ
)
此の
憤
(
いきどほ
)
りを吐きて
年来
(
としごろ
)
のこころやりをなし侍る事の
喜
(
うれ
)
しさよといふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
一寸
(
ちょっと
)
前言した如く、巻九(一六六四)に、雄略天皇御製歌として、「ゆふされば小倉の山に臥す鹿の
今夜
(
こよひ
)
は鳴かず
寐
(
い
)
ねにけらしも」という歌が
載
(
の
)
っていて
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
其日の
中
(
うち
)
に
逃帰
(
にげかへ
)
らむかと
已
(
すで
)
に心を決せしが、さりとては余り
本意
(
ほい
)
無し、
今夜
(
こよひ
)
一夜
(
ひとよ
)
辛抱
(
しんばう
)
して、もし再び
昨夜
(
ゆうべ
)
の如く婦人の
来
(
きた
)
ることもあらば度胸を
据
(
す
)
ゑて
其
(
そ
)
の容貌と
其
(
その
)
姿態
(
したい
)
とを観察せむ
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
かれ
豐玉
(
とよたま
)
毘賣の命、その歎を聞かして、その父に白して言はく、「三年住みたまへども、恆は歎かすことも無かりしに、
今夜
(
こよひ
)
大きなる歎一つしたまひつるは、けだしいかなる由かあらむ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
剛さんは
如何
(
どう
)
なすつたでせう、
今夜
(
こよひ
)
はお帰りの日取なんだが、今頃までお帰りないのは、
大方
(
おほかた
)
此の雨でお泊りのでせう、お一人なら雨や雪に
頓着
(
とんちやく
)
なさる
男
(
ひと
)
ぢやないけれど、お友達と
御一所
(
ごいつしよ
)
では
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
今夜天如洗
今夜
(
こよひ
)
天洗ふが如く
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
君は
今夜
(
こよひ
)
も 逢ひに来て
別後
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
月
今夜
(
こよひ
)
幽かに照らす
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
左内いよいよ興に乗じて、
霊
(
れい
)
の議論きはめて
一三〇
妙なり。
旧
(
ひさ
)
しき
疑念
(
うたがひ
)
も
今夜
(
こよひ
)
に
消
(
せう
)
じつくしぬ。
試
(
こころみ
)
にふたたび問はん。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
皆
黄葉
(
もみじ
)
を内容としているが書持の歌い方が
稍
(
やや
)
趣
(
おもむき
)
を
異
(
こと
)
にし、夜なかに川瀬に黄葉の流れてゆく写象を心に浮べて、「
今夜
(
こよひ
)
もか浮びゆくらむ」と詠歎している。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
今夜
(
こよひ
)
は四十九日の待夜なれど、世にすてられしかなしさは
誰
(
たれ
)
ありて
一掬
(
ひとすくひ
)
の水だに
手向
(
たむく
)
る人なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
君は
今夜
(
こよひ
)
も 逢ひに来て
雨情民謡百篇
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
日の影
九六
申
(
さる
)
にかたぶく
比
(
ころ
)
、快庵禅師寺に入りて
九七
錫
(
しやく
)
を
鳴
(
なら
)
し給ひ、
遍参
(
へんざん
)
の僧
九八
今夜
(
こよひ
)
ばかりの宿をかし給へと、あまたたび
叫
(
よ
)
べども
九九
さらに
応
(
こたへ
)
なし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
この歌で心を
牽
(
ひ
)
いたのは、「今夜逢へるかも」という句にあったのだが、この句は、巻十(二〇四九)に、「
天漢
(
あまのがは
)
川門
(
かはと
)
にをりて年月を恋ひ来し君に
今夜
(
こよひ
)
逢へるかも」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
今夜
(
こよひ
)
のおめでたを申さんとてこそやどはいでたれ、なにやつのしわざにや、
掘
(
ほり
)
あげの道きのふとはちがひてあしもとあしくしおきたれば、あやまちて
転
(
こけ
)
たるが
窓
(
まど
)
をもおしやぶりておち入たる也
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“今夜”の意味
《名詞・形容動詞》
今夜(こんや)
今日の夜。
(出典:Wiktionary)
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
“今夜”で始まる語句
今夜中
今夜限