トップ
>
中腹
>
ちゅうふく
ふりがな文庫
“
中腹
(
ちゅうふく
)” の例文
それでその池の端から出て例のごとく羊を駆ってだんだん山に登ってある山の
中腹
(
ちゅうふく
)
に参りまして遙か向うの方を見渡しますと大きな川がある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
もう
一
(
ひと
)
つ
爰
(
ここ
)
の
景色
(
けしき
)
の
中
(
なか
)
で
特
(
とく
)
に
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
を
惹
(
ひ
)
いたものは、
向
(
むか
)
って
右手
(
みぎて
)
の
山
(
やま
)
の
中腹
(
ちゅうふく
)
に、
青葉
(
おおば
)
がくれにちらちら
見
(
み
)
える
一
(
ひと
)
つの
丹塗
(
にぬり
)
のお
宮
(
みや
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
けわしい
崖
(
がけ
)
の
中腹
(
ちゅうふく
)
を走っている列車は、それと
同時
(
どうじ
)
に
数
(
すう
)
十
尺
(
しゃく
)
の下に
岩
(
いわ
)
をかんでいる
激流
(
げきりゅう
)
に、
墜落
(
ついらく
)
するよりほかはない。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
まだ一
里
(
り
)
も二里もさきがある勝負なら、なんとかそれだけの距離を取りかえすことができようが、たしかここから十二、三
町
(
ちょう
)
のぼった
中腹
(
ちゅうふく
)
がれいの
大鳥居
(
おおとりい
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
アイピング村から二キロほどへだたったところにある
丘
(
おか
)
の
中腹
(
ちゅうふく
)
に、ひとりのこじきがすわっていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
▼ もっと見る
毎朝
(
まいちょう
)
役所へ出勤する前、崖の
中腹
(
ちゅうふく
)
に的を置いて古井戸の柳を脊にして、凉しい夏の
朝風
(
あさかぜ
)
に
弓弦
(
ゆみづる
)
を
鳴
(
なら
)
すを例としたが
間
(
ま
)
もなく秋が来て、
朝寒
(
あささむ
)
の
或
(
ある
)
日、
片肌脱
(
かたはだぬぎ
)
の父は弓を手にした
儘
(
まま
)
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ある人はわたしたちを山の
中腹
(
ちゅうふく
)
に
造
(
つく
)
りかけた
別荘
(
べっそう
)
へ行かせた。また一人は、その人たちは湖水のそばに住んでいると
断言
(
だんげん
)
した。なるほど山の別荘に住んでいるのもイギリスのおくさんであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
前
(
まえ
)
にも
申上
(
もうしあ
)
げた
通
(
とお
)
り、
私
(
わたくし
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
所在地
(
しょざいち
)
は
山
(
やま
)
の
中腹
(
ちゅうふく
)
の
平坦地
(
たいらち
)
で、
崖
(
がけ
)
の
上
(
うえ
)
に
立
(
た
)
って
眺
(
なが
)
めますと、
立木
(
たちき
)
の
隙間
(
すきま
)
からずっと
遠方
(
えんぽう
)
が
眼
(
め
)
に
入
(
はい
)
り、なかなかの
絶景
(
ぜっけい
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ふたりはまず、八
通
(
つう
)
の
間道
(
かんどう
)
をぬけて、いま山の
中腹
(
ちゅうふく
)
にみえた
味方
(
みかた
)
を
呼
(
よ
)
びいれてこようとするつもり。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おやじの
葬式
(
そうしき
)
は風のつめたい、さむい寒い日だったよ。ぼくはおやじがさびしい
丘
(
おか
)
の
中腹
(
ちゅうふく
)
にほうむられるのをみても、考えるのはただ
研究
(
けんきゅう
)
のことばかりで、さびしいとも
悲
(
かな
)
しいとも思わなかったんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
これから御岳の
中腹
(
ちゅうふく
)
まで
降
(
お
)
りて、
渓谷
(
けいこく
)
をわたり、それから
白鳥
(
しらとり
)
の
峰
(
みね
)
の
大鳥居
(
おおとりい
)
までいってかえってくるという遠駆けに、いくら名馬の
手綱
(
たづな
)
をとったところで、しょせん、どうにもなりゃあしまい
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
“中”で始まる語句
中
中央
中間
中空
中々
中宮
中旬
中心
中原
中風