トップ
>
不淨
>
ふじやう
ふりがな文庫
“
不淨
(
ふじやう
)” の例文
新字:
不浄
「
拷問
(
がうもん
)
や
牢問
(
らうと
)
ひは、牢番與力配下の
不淨
(
ふじやう
)
役人の仕事で、手前共手先御用聞の役目では御座いません、恐れ乍らその儀は御容赦を願ひます」
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼
(
かの
)
堆
(
うづたか
)
く
積
(
つ
)
める
蛇
(
くちなは
)
の
屍
(
しかばね
)
も、
彼等
(
かれら
)
將
(
まさ
)
に
去
(
さ
)
らむとするに
際
(
さい
)
しては、
穴
(
あな
)
を
穿
(
うが
)
ちて
盡
(
こと/″\
)
く
埋
(
うづ
)
むるなり。さても
清風
(
せいふう
)
吹
(
ふ
)
きて
不淨
(
ふじやう
)
を
掃
(
はら
)
へば、
山野
(
さんや
)
一點
(
いつてん
)
の
妖氛
(
えうふん
)
をも
止
(
とゞ
)
めず。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それをお
光
(
みつ
)
は十二やそこらで、
早
(
は
)
や月々の
不淨
(
ふじやう
)
を見るさうなと言ひ出したものがあつて、さう言へばさうらしいなア、なぞと
合槌
(
あひづち
)
を打つものも現はれ、
穢
(
けが
)
れた娘を神前に出した
祟
(
たゝ
)
りは恐ろしい
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
惱みてわれは
扉
(
と
)
を
守
(
も
)
る沙門『
不淨
(
ふじやう
)
』
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
當將軍家の御
落胤
(
らくいん
)
にて既に大坂城代より江戸表へも上申に相成
御左右
(
ごさう
)
次第
(
しだい
)
江戸へ
御下向
(
ごげかう
)
の
御積
(
おんつもり
)
其間に京都御
遊覽
(
いうらん
)
の爲め
上京
(
じやうきやう
)
此段町奉行にも心得有べき筈
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
の使者今一言申さばと
威丈高
(
ゐたけだか
)
に
遣込
(
やりこめ
)
其上汝知らずや町奉行所は
科
(
とが
)
人
罪
(
ざい
)
人の出入する
不淨
(
ふじやう
)
の場所なり左樣なる
穢
(
けが
)
れし場所へ御成を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
この六疊は
苟
(
いやし
)
くも佐多田無道軒の
城廓
(
じやうくわく
)
だ、中が見たかつたら、寺社の御係りを呼んで來い。町方の
不淨
(
ふじやう
)
役人などが入ると、唯は置かないぞツ
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
立て奧へ入しが
暫
(
しばら
)
く
有
(
あり
)
て出來り兩人に
向
(
むか
)
ひ御口上の
趣
(
おもむ
)
き上へ
伺
(
うかゞ
)
ひしに
御意
(
ぎよい
)
には町奉行の役宅は
非人
(
ひにん
)
科人
(
とがにん
)
の出入致し
穢
(
けがら
)
はしき場所の
由
(
よし
)
左樣の
不淨
(
ふじやう
)
なる屋敷へは予は參る身ならず
用事
(
ようじ
)
と
有
(
あら
)
ば日向守殿に此方へ來られよとの
御意
(
ぎよい
)
なれば
此段
(
このだん
)
日向守殿へ
御達
(
おんたつ
)
し下されと
言捨
(
いひすて
)
て奧へぞ入たり兩人は
手持無沙汰
(
てもちぶさた
)
據
(
よんど
)
ころなく
立歸
(
たちかへ
)
り右の次第を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
無理に潜り込んで調べると、半日も經たないうちに見付かり、町方の御用聞などは
不淨
(
ふじやう
)
だからと、繩を打つてこの有樣で
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
以て申
上奉
(
あげたてま
)
つり候明日
辰
(
たつ
)
の
上刻
(
じやうこく
)
天一坊樣大岡役宅へ入せられ候樣申上奉つるとの
口上
(
こうじやう
)
なり山内聞いて町奉行宅は
罪人
(
ざいにん
)
科人
(
とがにん
)
の出入する穢の場所なり左樣な
不淨
(
ふじやう
)
の處へ天一坊樣には
入
(
いら
)
せられまじ假令御入成るとの御意ありとも此の山内に於て
屹度
(
きつと
)
御止め申なり此
段
(
だん
)
立歸
(
たちかへ
)
り大岡殿へ申されよと
云
(
いふ
)
にぞ平石は案に相違しけれど
此儘
(
このまゝ
)
にては
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「馬鹿奴ツ、何の
理由
(
わけ
)
があつて縛る。それを聞かないうちは、
不淨
(
ふじやう
)
役人の儘になる俺ではない、命の要らぬ奴は來い」
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
判つた、平次、私も何うも腑に落ちない事があつたよ。利助は萬三郎に相違ないと言ふが、鶴吉の女中に聞くと、萬三郎は
不淨
(
ふじやう
)
へ一度立つたが、その時女中が供を
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
有合せの庭下駄を突つかけて、泉石の
數寄
(
すき
)
を
凝
(
こら
)
した庭に降りて行くと、突き當りは深い植込みがあつて、それをグルリと拔けると、
不淨
(
ふじやう
)
門が嚴重に黒板
塀
(
べい
)
に切つてあります。
銭形平次捕物控:186 御宰籠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
町方の御用を
承
(
うけたまは
)
るもの。明神下の平次親分ところの八五郎と名乘ると、——馬鹿野郎、旗本屋敷へ
不淨
(
ふじやう
)
な十手などを持込む奴は、叩き斬つても
仔細
(
しさい
)
はないが、命だけは助けてやる。
銭形平次捕物控:199 蹄の跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
細い道を
距
(
へだ
)
てて、尾張樣の御下屋敷。此邊が成程、尾張樣の
不淨
(
ふじやう
)
門に當ることでせう。
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
淨
部首:⽔
11画
“不淨”で始まる語句
不淨門