“はいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稗史43.9%
胚子19.3%
廃址15.8%
葉石3.5%
廃趾3.5%
廢止3.5%
裴氏3.5%
俳士1.8%
廃止1.8%
廢址1.8%
拝芝1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一歩進んで、八郎のこんたんが幕府の力で浪士を集め機を見て討幕に逆用するにあったという、稗史はいしの臆測を是としてみてもかまわない。
新撰組 (新字新仮名) / 服部之総(著)
わたしはいずれにしても、あなたをこの上もない高潔な方として、いや、それどころか、寛大というものの胚子はいしを持った方として、尊敬しておるのです。
溝渠こうきょ廃址はいしの赤黒い迫持せりもちの下には白巴旦杏しろはたんきょうが咲いていた。よみがえったローマ平野の中には、草の波と揚々たる罌粟けしの炎とがうねっていた。
重井おもい葉石はいし古井ふるいらの諸氏が名古屋より到着のはずなりければ、さきに着阪ちゃくはんせる同志と共に停車場ステーションまで出迎えしに、間もなく到着して妾らより贈れる花束を受け
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
またそのたしかに于闐コウタン大寺の廃趾はいしから発掘はっくつされた壁画へきがの中の三人なことを知りました。私はしずかにそっちへすすおどろかさないようにごく声ひく挨拶あいさつしました。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
廢止はいして家主となり名も庄兵衞と改めて先非せんぴ後悔こうくわい一方ひとかたならず能く母親に仕へつゝ長屋の者をもあはれみしに其の家次第にゆたかになり他人の信用も得たりければ或者の世話に依て妻をむかへ之がはらに男女夥多あまたの子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自分で以て釣竿を得ようと思って裴氏はいしという人の林に這入はいり込んで良い竹を探した詩がありまする。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
松吟庵しょうぎんあんかんにして俳士はいしひげひねるところ、五大堂はびて禅僧ぜんそうしりをすゆるによし。いわんやまたこの時金風淅々せきせきとして天に亮々りょうりょうたる琴声きんせいを聞き、細雨霏々ひひとしてたもと滴々てきてきたる翠露すいろのかかるをや。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と笑って、文ちゃんと源ちゃんはそのままお廃止はいしになった。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
思ひのまゝに描いた家や、繪のやうに美しい岩や廢址はいし、カイプが好んで描く家畜の群、蕾の薔薇の上を飛びまはる蝶や、れた櫻桃さくらんぼついばむ小鳥や、眞珠のやうな卵のはいつた
爛柯亭様御在世中は一方ひとかたならぬ御高誼こうぎあずかったことであるが、貴女様には今日まで拝芝はいしの栄を得ず、失礼致しておる、然るところ先般はまことに御親切なる御書面をいただ
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)