“禅僧”の読み方と例文
読み方割合
ぜんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしこそは、なにをかくしましょう、故勝頼公こかつよりこうのわすれがたみ、武田伊那丸君たけだいなまるぎみ付人つきびと恵林寺えりんじ禅僧ぜんそう加賀見忍剣かがみにんけんともうしますもの
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕の祖父はかつて禅僧ぜんそうについて、いったい禅学ぜんがくというのはどんなものですとやぶから棒にたずねたときに、僧の答えは禅学と申しましても、別にこれという学問ではなくて
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
松吟庵しょうぎんあんかんにして俳士はいしひげひねるところ、五大堂はびて禅僧ぜんそうしりをすゆるによし。いわんやまたこの時金風淅々せきせきとして天に亮々りょうりょうたる琴声きんせいを聞き、細雨霏々ひひとしてたもと滴々てきてきたる翠露すいろのかかるをや。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)