“たに/″\”の漢字の書き方と例文
語句割合
谷々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
錦葉にしきばみのて、きざはしはしらぢて、山々やま/\谷々たに/″\の、ひめは、上﨟じやうらふは、うつくしきとりつて、月宮殿げつきうでんあそぶであらう。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つき晃々きら/\まどたので、戞然からりたまはこひらいたやうに、山々やま/\谷々たに/″\錦葉もみぢにしきは、照々てら/\かゞやきびてさつまへまた卷絹まきぎぬ解擴ときひろげた。が、すゑ仄々ほの/″\うすく。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つかへて、かた食入くひいつて、かすかにもうごかぬので、はツとおもふと、谷々たに/″\峰々みね/\一陣いちぢんぐわう!とわたかぜおと吃驚びつくりして、數千仞すうせんじん谷底たにそこへ、眞倒まつさかさまちたとおもつて、小屋こやなかからころがりした。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あは細目ほそめけて、其處そこつて、背後うしろに、つきかげさへとゞかぬ、やままたやま谷々たに/″\を、蜘蛛くもごとひかへた、ほしとゞくろ洞穴ほらあなごとおほいなる暗闇くらがりつばさひろげて、姿すがたほそ障子しやうじ立棧たちざん
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)