“食入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くいい50.0%
くひい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つかえて、堅く食入くいいって、かすかにも動かぬので、はッと思うと、谷々、峰々、一陣いちじんごう! と渡る風の音に吃驚びっくりして、数千仞すうせんじんの谷底へ、真倒まっさかさまに落ちたと思って、小屋の中から転がり出した。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つかへて、かた食入くひいつて、かすかにもうごかぬので、はツとおもふと、谷々たに/″\峰々みね/\一陣いちぢんぐわう!とわたかぜおと吃驚びつくりして、數千仞すうせんじん谷底たにそこへ、眞倒まつさかさまちたとおもつて、小屋こやなかからころがりした。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)