“こずえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
95.9%
木末1.4%
樹梢1.1%
木梢0.7%
林樾0.2%
0.2%
樹末0.2%
0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大木のこずえからは雨もっていないのにしずくがぽたりぽたりとれ、風もないのに梢の上の方にはコーッという森の音がこもっていた。
鬼退治 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
一郎はまたすこし行きました。すると一本のくるみの木のこずえを、栗鼠りすがぴょんととんでいました。一郎はすぐ手まねぎしてそれをとめて、
どんぐりと山猫 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
霧はいよいよ深くなって、路をさえぎる立木のこずえから冷たいしずくがばらばらと笠の上に降って来ました。草鞋はだんだんに重くなりました。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
棕櫚しゅろの木はつい硝子ガラス窓の外に木末こずえの葉を吹かせていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
烏がよく其枯れた木末こずえにとまる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
木末こずえ一葉ひとはだに動くことなし。5885
いづれのかたの根のかたにていづれのかた樹梢こずえの方ぞ、く答へよ
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
おぼろおぼろに低くい高く迷いて、近き碑を包み遠き雲をかすめつ、そのあおく白き烟の末に渋谷、代々木、角筈つのはずの森は静に眠りて、暮るるを惜む春の日も漸くその樹梢こずえに低く懸れば
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そこには、紫丁香花むらさきはしどいや黄いろい針金雀児はりえにしだの株を植えこんだ、イギリス風の花壇が二つ三つ散在し、五六本の白樺がそこここに小さい木立となって、細かい葉をつけた疎らな木梢こずえをもたげている。
「泉水の岩橋を渉り、築山の谷を越えて、忽ち彩雲一帯の眺め、枝頭万朶の春真盛りなる桜林の裏にこそ出でたれ。地は隈無く箒目の波を描きて、まだらはなびらの白く散れる上に林樾こずえを洩るゝ日影濃く淡くあやをなしたる、ほとんど友禅模様の巧みを尽して」
巣鴨菊 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
そこで帰って林のこずえに止まったが、もう前の不平は忘れて得意であった。
竹青 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
王らはまた答へ得ざりしが彼大臣はまた父に教へられて、木を水中に投げ入れつ、浮きたる方こそ樹末こずえなれ、根の方は木理きのめつみて自然おのずと重ければ下に沈むなりと答へけるに、天神はまた同じやうなる牝馬めうま二匹をゆびさして、那箇いずれが母か那箇が子か、と詰り問ひぬ。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
また南半球みなみはんきゆう特有とくいう黄乳樹わうにうじゆとて、こずえにのみ一團いちだんがあつて